ZIPANG-4 TOKIO 2020日本の伝統文化~将棋~藤井二冠 JT杯挑戦&唯一伝統文化と技術を継承。山形・天童将棋駒

いま世界的に新型コロナパンデミックの真っ只中ですが、日本ではこれに追討ちをかけるように、7月初旬には「令和2年集中豪雨」と命名された災害で熊本県や岐阜県において沢山の方々が犠牲者となられ、大きな被害を蒙ったばかりです。

この度は9年前の東日本大震災において未だ復興途上にある東日本のニュースをお届けするに当たり、改めて犠牲となられたすべての方々へ謹んで哀悼の意を捧げるものです。

合掌

編集局記


藤井二冠「豊島竜王の壁」を越えられるか!

藤井壮太 二冠


昨年のJT杯覇者、タイトルホルダー、前年度賞金ランキング上位者を合わせた計12名のみが出場できる第41回 「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」の二回戦第三局を開催。

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から本年度は全局が無観客対局となったが、対局の模様はABEMAで生中継される。

豊島将之竜王

二回戦第三局は、序盤、中盤、終盤と隙のない将棋で典型的なオールラウンドプレーヤーの豊島竜王と、先日の王位戦で2つ目のタイトルを奪取し最年少二冠となった藤井二冠の対決。

過去4戦はいずれも豊島竜王が勝利しており、快進撃を続ける藤井二冠にとって大きな壁となっている。これからの将棋界を背負っていくであろう両者。

この「JTプロ公式戦」でも豊島竜王が先輩としての貫禄を見せることができるか、はたまた藤井二冠が「豊島の壁」を初めて打ち破ることができるか。いずれにせよ緊張感のある大激戦になることが予想される。


注目の対局を盛り上げるのはこの3人


(写真)左から解説/松尾歩八段 聞き手/真田彩子女流二段 読み上げ/塚田恵梨花女流初段 解説は、両対局者と同じ愛知県出身の松尾歩八段。巷で噂のその美声で、真田彩子女流二段とともに明快な解説を披露してくれるだろう。

また、恒例の封じ手休憩中の企画では、大好評の将棋メシ試食コーナーを実施する。


【開催趣旨】

2020年度「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会」 「将棋日本シリーズ」は、「JTプロ公式戦」と「テーブルマークこども大会」が、同日同会場で開催される大会です。

従来は、日本の伝統文化である将棋を通じて「地域社会の活性化」および「青少年の健全育成」に貢献したいとの想いから、全国11地区で開催でしたが、本年度はコロナウイルス感染拡大防止の観点から、テーブルマークこども大会は開催を見送り、JTプロ公式戦はABEMAスタジオでの無観客対局となりました。


■タイトル / 将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会

■主  催/ 公益社団法人 日本将棋連盟、各地区新聞社(東京・大阪は日本将棋連盟のみ)

■後  援/ 文部科学省、開催地区地方自治体及び同教育委員会、開催地区青年会議所等

■協  賛/ JT、テーブルマーク


【JTプロ公式戦トーナメント表】全対局ABEMAスタジオ シャートーアメーバにて実施

【ABEMAでの生中継スケジュール】


※ABEMAについて: ABEMAは無料動画配信サービスです。パソコン、スマートフォン、タブレットからご視聴いただけます。 視聴に関わるデータ通信料はユーザーのご負担となります。


【お問い合わせ先】

「将棋日本シリーズ」総合事務局  担当 野中

〒104-6038 東京都中央区晴海1-8-10 晴海トリトンスクエアX棟 ㈱I&S BBDO内

TEL 070-6592-4363


天童の伝統文化と技術の継承


天童と将棋駒~人間将棋~

「将棋駒といで湯とフルーツのふる里」天童市は、山形盆地の中央に位置し、恵まれた自然環境の中に文化漂う街として発展しています。

この天童市が江戸時代より受け継ぎ育ててきた「将棋駒」は、 現在日本の中で天童市以外で生産するものはほとんど無く、産業として伝統ある「将棋駒」を後世に伝え守るたった一つの産地です。

天童市内では随所に将棋にちなんだ特産品や景色やイベントを見かけることができます。中でも春の人間将棋は圧巻です。


伝統文化と技術の継承

天童将棋駒の歴史

そもそも将棋駒はインドを発祥の地として、西洋に渡り「チェス」になり、東に渡り将棋となりました。

将棋駒の製造は、1500年代に確立しました。その後、江戸時代には幕府の保護を受けた「将棋家元制度」の成立により、五角形の将棋駒独特の形はもちろん、将棋文字までも複数に統一なり、現在まで大きな変化はなく受け継がれてきました。

それは、大阪にある(社)日本将棋連盟連盟関西本部「将棋博物館」や水無瀬神宮所蔵の将棋駒をみてもわかりますし、江戸時代の「浮世絵」にも多数描かれていることから見てもはっきりしている事実です。

天童将棋駒の起こりは、1831年織田藩が天童に城を移し家臣に「将棋駒」作りを内職として奨励したのが始まりです。数少ない資料ですが、

①1846年(弘化3年)の年号がある………駒文字の包装紙

②1870年(明治3年)の年号がある………『歩兵操典裏表紙」の残る駒文字

③江戸末期から明治初期に製作した将棋将棋駒の数々。

これら資料が、天童における将棋駒づくりが100年歴史があることを証明しています。将棋駒の五角形は12世紀頃の遺跡から数々出土しておりますし、将棋文字も、当時の天皇や書家の文字が現在まで脈々と受け継がれております。

天童の将棋駒産業が天童織田藩によって推奨されるようになったのは、江戸時代のことです。将棋駒つくりは下級藩士の内職として始めたといわれています。天童織田藩の窮乏した財政の中、下級藩士は生活の窮迫にあえぎ、内職によって家計を補いました。将棋駒製作がその一つです。

当時、織田藩の用人職にあり、のちに勤王の志士として知られた吉田大八が、その受ける扶持だけでは生活できなかった藩士に将棋駒の製作を奨励しました。

武士が手内職を営むことについては、他の執政の反対もありました。しかし、吉田大八は、将棋は兵法戦術にも通じるとの考えから、これを遊ぶことも、また駒を製作することも武士の面目を傷つけるものではないとして、その製造法を広く紹介しました。


天童将棋駒の制作過程

将棋駒の製作で重要な原材料は、木と漆以外にはありません。もちろん、将棋駒が確立した年代より変化はありません。

駒は単に五角の形が重要なのではなく、駒木地の「木目」や「木肌」も大切であり、しかも「色・つや」・「1枚の駒の重さ」までも考慮した繊細さが残っており、将棋駒は木以外の材料 は受け入れない日本の「木の文化」を象徴しています。

漆についても、「粘り」や「のび」は他の材料には無い特性で、とって変わることはできません。 1500年代の確立した当初は、「墨」もありましたが現在はありません。

天童将棋 国井孝(彫り師) 


将棋駒は、駒木地を作る「木地師」・駒木地に字を書く「書き師」・駒木地に字を彫る「彫り師」と 明確に分業体制ができております。

木地師は、丸太材より「鋸」や独特の「駒切りナタ」を使用して、1枚1枚手作業で作成します。その熟練した「ナタ使い」や木地の木目を大事にする木地作りは、手作業作業以外ではとって変わることのできない作業です。

桜井和男(盛上師)


書き師は、下書きなしに駒木地へ直接「将棋文字」を漆で書いていきます。その技術は、数秒で1枚の駒を書く早さで、スピ-ドはもちろん細い部分や、かすれ具合は「熟練」を要し、完成品は美しく人を魅了します。

彫り師は、将棋独特の文字を印刀一本で彫りあげます。太い字は深く、細い字は浅く彫ります。彫った所に漆を入れる作業は、単純ですが経験が必要な作業といえます。

盛上駒


将棋駒の種類

種類   製造   駒

スタンプ駒

駒木地に直接スタンプを押したもの

普及品、中級品


書駒 (かきごま)

漆で駒木地に文字を直接書いたもので、書体は楷書と草書があります。
天童の伝統は草書体の書き駒です。

中級品用


彫駒 (ほりごま)

「機械彫り」と「手彫り」があります。字体の簡略度により、黒彫、並彫、中彫、上彫り、と分けています。

中級品~高級品用


彫埋駒 (ほりうめごま)

彫りあがった駒に下地漆(生漆ととのこを練り合わせた錆漆)を調合し一回ずつ乾燥させて数回にわたって下地漆を入れ、数段階に分けて水を使わずに砥ぎ出した後に、瀬戸うずくりやとくさ等を使って平滑に仕上げたもの。

高級品用


盛上げ駒 (もりあげごま)

彫埋め砥ぎ出した駒に、蒔絵筆を使い文字を漆で浮きだたせ、乾燥のあと入念に磨いたものであり、技術的にも難しく、手作業による作業となります。盛上駒の職人は全国的に大変希少です。将棋駒の最高級品です。

最高級品用 


将棋駒の材質

材料       生産地       駒

本黄楊(ほんつげ)

御蔵島産(東京都) 薩摩産(鹿児島県)

高級品用


シャムつげ

タイ、カンボジア産

中級品用


まき(マユミ)

東北各県など 普及品、

中級品


はびろ(ハクウンボク)

東北各県など 普及品、

中級品


あおか(ウリハダカエデ)

東北各県など 普及品、

中級品


いたや(イタヤカエデ) 

東北各県など 普及品、

中級品


天童と尾張名古屋の関わり


天童は、幕末織田信長公二男信雄の直系が治めていました。 終焉の地として、悲劇的な最期を迎えました。 天童商工会議所では、この歴史を研究し、地域の資源として地域の振興につなげていこうと推進しています。

何か、良い予感がします!もう少し調べてみたいですね~



編集後記

第41回 「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」地元民として藤井聡太二冠が勝利し、渡辺棋聖との頂上決戦に挑んで欲しいですね!どちらにしても紙一重の勝負になるのかな~?

そんなことは無い、これまでの対戦成績を見てみなよ、藤井太二冠は、豊島竜王に4連敗のころ負けなんダゼ~!

オイオイ、お主は一体誰を応援してるんだい?何の何の・・・「勝負は時の運」ダゼ~。
ってことは、運を味方につけた方が勝ちってことかい⁉

NO~⁉それもまた違うんダゼ~

決め手は…将棋めしで勝敗決定ダゼ~‼



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(順不同・敬称略)

山形県将棋駒協同組合
〒994-0013 山形県天童市老野森1-3-28 天童商工会議所内 TEL : 023-654-3511

天童商工会議所 〒994-0013 山形県天童市老野森1-3-28 TEL.023-654-3511



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。   

ZIPANG-4 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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