ZIPANG-4 TOKIO 2020 ~ 椿と川端康成の伊豆の踊子 ~東京の魅力あふれる島々を巡る「 東京11島ホッピングスタンプラリー 」

はじめに 記事をお届けするに当たり、昨夏、関東・東北地域を直撃した、強烈な台風19号と、続く21号の記録的な豪雨で、千葉や栃木、福島など5県の34河川で浸水被害や土砂災害により亡くなられた方々を始め、多岐に亘って被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。また、このたび我が国の世界遺産である沖縄のシンボル首里城の正殿等主要部分の全焼被害が発生。やりきれぬ国民的ショックも癒えぬ中、重ねて2019年12月4日、アフガニスタン東部で長年医療と共に当地に用水路を完成させた国民的英雄、中村哲医師の暗殺事件が続きました。余りにも大き過ぎる一連の悲報に暮れた昨今です。今私達は世界平和の為に何が出来るか…?中村氏が遺した後姿から一人ひとりが何かを学び取り、その実践こそが目指した真の世界樹に繋がるものと思います。謹んで哀悼の意を捧げつつ。合掌



株式会社山と溪谷社(本社:東京都千代田区)が提供する山のスタンプラリーアプリⓇ「YAMASTA(ヤマスタ)」は、東京都及び(公財)東京観光財団とコラボし、東京の魅力あふれる島々を巡る「東京11島ホッピングスタンプラリー」を2020年2月29日(土)から2021年2月28日(日)の期間中、実施。


「東京11島ホッピングスタンプラリー」は、東京から船や飛行機でアクセスできる11の島々を巡るスタンプラリーで、個性あふれる自然や絶景、魅力あふれる文化に触れて楽しむことができます。 「ヤマスタ」アプリをスマホにインストールして、それぞれの島のチェックインポイントでスタンプを集めると限定オリジナル特典を手に入れることができます(どなたでも参加費無料)。


「ヤマスタ」はスタンプラリーイベントをスマホのGPS機能を利用してデジタル化し、利用者のタイミングで自由に楽しめる「山のスタンプラリーアプリⓇ」です。所定の山頂や観光名所などでチェックインボタンを押すと、さまざまなデザインのデジタルスタンプを集めることができ、スタンプラリー達成の充実感が味わえます。現在、全国で43のスタンプラリーイベントを実施中で、スタンプラリー参加ユーザーは10万を超えています。デジタル機能を活用し、登山やハイキングに新しい楽しみ方を提供することで多くの方がご利用できます。


■東京11島ホッピングスタンプラリー 概要


・ホッピング対象の島(チェックインポイント)

大島(三原山)、利島(南ヶ山園地)、新島(湯の浜露天風呂)、式根島(泊海水浴場)、神津島(天上山)、三宅島(迷子ジイ)、御蔵島(桟橋)、八丈島(裏見ヶ滝)、青ヶ島(大凸部)、小笠原諸島 父島(中央山)、小笠原諸島 母島(乳房山)


 ・オリジナル特典 <特典1>

その場でもらえる!繋がるデザイン記念缶バッジ

取得したスタンプ画面を各島の缶バッジ交換所で提示すると、その島をモチーフにしたデザイン記念缶バッジが1個もらえます。

※数量限定、先着順(全11種、無くなり次第終了)


 ・缶バッジ交換場所

<特典2> メールで応募!

抽選で200名様にオリジナルピンズがあたる 複数の島をめぐって、アプリ内にトロフィーが出たら1口応募できます。トロフィーを獲得するほど応募口数が増えるので当選確率も高くなります。


・トロフィー出現条件

●島椿トロフィー/集めるスタンプ:大島+利島

●白い砂と青い海トロフィー/集めるスタンブ:新島+式根島+神津島

●大地と生命の胎動トロフィー/集めるスタンプ:三宅島+御蔵島

●南国と星空トロフィー/集めるスタンブ:八丈島+青ヶ島 

●世界遺産トロフィー/集めるスタンブ:父島+母島


参考(見どころ)

伊豆諸島を代表する島「伊豆大島」とは

伊豆大島は東京から約120km、伊豆半島からは約25kmという位置にあり、面積は約90㎢で伊豆諸島最大の島です。 大島は海底からそびえる活火山(伊豆大島火山)の陸上部分で、標高758mの三原山は山頂のカルデラ内にできた中央火口丘にあたります。2007年に日本の地質百選に選定され、さらに2010年には関東ではじめての日本ジオパークに認定されています。また椿油や高級炭材で知られる椿や、「あんこ椿は恋の花」で知られる「あんこ姿」は島のシンボルにもなっています。

三原山
島の中央に位置する三原山(標高758m)は山頂のカルデラ内に鎮座する中央火口丘です。 1777年に始まった安永噴火で誕生し、頂部に直径300m、深さ200m以上の切り立 った竪坑状の火口が口を開けています。日本の活火山の中でも玄武岩質マグマの活発なこと で知られており、およそ35年以内に一度は比較的大きな噴火を行い、少しずつ姿を変えて います。その間に起こる小噴火も含めて、吹き上がる火柱や火映は古来御神火様 とあがめられてきました。1986年の噴火以来静けさを保ち、まじかに火口周辺の絶景を 見ることができます。振り向けばカルデラ内外に四季折々のすばらしい景観がひろがり、 さらに海原をこえて伊豆の島々から伊豆半島・富士山までグルリと見渡すことも出来ます。

元町浜の湯
浜の湯は伊豆大島公共の温泉露天風呂です。長根浜公園内にあり背景に三原山・正面には蒼い海と伊豆半島が広がります。夕刻日没間際は伊豆半島に沈む夕日が空と海原を茜色に染めあげます。内湯はありませんが、湯上がり用に更衣室にシャワーが備え付けてあります。(男女別)
※男女混浴の為、水着の着用をお願いいたします。水着の無料レンタルもしています。

波浮の港・筆島
野口雨情作詞・中山晋平作曲の『波浮の港』で一躍有名になった波浮港は、 かつては火山の火口湖でしたが、大津波で海とつながり、その後 秋広平六の指揮の元、がけを切り崩し港口を広げ港となりました。 そのためか、湖のように穏やかで静かな美しさをたたえており 詩情豊かに歌われる野口雨情の詩「波浮の港」そのままです。

波浮港展望
大島一周道路沿いに波浮港から筆島に向かう途中にある、波浮の港見晴し台。波浮の港の全景が一望できます。

地層大切断
島の南西側、元町港から波浮に向かう島一周道路沿いにある「地層大切断面」は、 伊豆大島の火山噴火史を物語る地層の大切な断面です。およそ100~150年 程度に1回という大噴火によって降り積もったスコリア・火山灰主体の降下堆積物 が幾重にも積み重なり見事な縞模様をつくっています。 外国の火山研究者にも広く知られた自然遺産的断面で高さ30m・長さ800mに わたって続き、その美しさから地元では「バームクーヘン」とも呼ばれています。 起伏に富み、一見褶曲のような見かけですが、火山体斜面の尾根と谷の繰り返し 地形を覆って降り積もった堆積物が斜面勾配と直角に切られて見せた断面です。 低い谷の部分には溶岩が流れ込んでいるのも見られます。


伊豆大島と言えばやはり「椿」ですね・・・椿工場の見学のご案内です


株式会社椿では、お客様にオープンな情報をご提供し、より身近に椿油を感じていただけるように、産場・農場見学もおこなっています。


一粒の椿の種から、生の椿油ができる過程を見学して、作っている人の話や説明を聞くのも非常に面白いです。 種しぼりの季節には、搾油場に満ちるフレッシュな椿油の香りが堪能できます。

たった一滴の生の椿油ができるまでに、どんな場所で、どんな原料を使って、どんな製法で造られているのか?また作り手の思いを知ることが出来ます。


産場・農場見学の詳細について

株式会社椿の産場・農場見学は、完全予約制です。 せっかくお越しいただいたお客様に、十分な説明をするため完全予約制となっています。その分、訪れてくださったお客様には喜んでいただけるように心がけておられます。

見学受入れ時間 原則的に、平日10:00~16:00となっております。
見学時間にリクエストがある方は、ご相談ください。 見学受け入れ人数について 小さな産場ですので、最大20人くらいが一回の受け入れ限界となります。

団体様でのご予約の場合は、ご相談ください。


産場の場所 東京都大島町元町字北の山125番地の4「ふるさと体験館」の一角にあります。
本社事務所とは場所が異なりますので、ご注意ください。


産場見学のお申し込み方法

下の項目を記載の上、電子メールかFAXよりお申込みください。
都合により、ご希望の日時に沿うことができないこともありますので、ご了承ください。

FAX 04992-2-5092 (24時間受付)
メール info@tubaki.co.jp
電話番号 04992-2-5091 (平日9:00~17:00対応)


下記の項目を記載の上でお申し込みください。

・お名前 ・ご住所 ・お電話番号 ・メールアドレス ・ご所属(会社や団体名)
・参加希望日時 ・見学目的



編集後記

伊豆の踊子

旧天城トンネル

道がつづら折になって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追ってきた。

私は二十歳、高等学校の制帽をかぶり、紺飛白(こんがすり)の着物に袴をはき、学生かばんを肩にかけていた。一人伊豆の旅に出てから四日目のことだった。

修善寺温泉に一夜泊り、湯ヶ島温泉に二夜泊り、そして朴歯(ほうば)の高下駄で天城を登って来たのだった・・・

ご存知!川端康成の短編小説『伊豆の踊子』のはじまりの文章です・・・

小説「伊豆の踊子」で、踊子たちと別れる前日に学生が最後に泊まった天城・湯ケ野温泉宿の「カヤ※」の浴槽。砂風呂で有名な大分・別府の竹瓦温泉の浴室のように階段を下りた地下に造られています。

温泉旅館の福田屋女将によると、映画「伊豆の踊子」の撮影時宿泊した美空ひばりさんや、吉永小百合さん、山口百恵さんも入浴されたとの事・・・残念ながら、現在は檜風呂に代わっています。それ以前に田中絹代さんも演じましたが、世代が違うので聞き逃しました…⁉
勿論、川端康成氏もよく泊まられたそうです。フロント周辺には、歴代の「伊豆の踊子」関係者の懐かしい写真や、サイン、記念の品々などのお宝が所狭しと飾ってありました。

この温泉旅館の橋を渡った向こう側には踊子たちが宿泊した木造の古びた建物や目隠しがあるかないか分からないほど簡易的な小さな銭湯のようなお風呂が川に面した道路脇に残されていました。(ひょっとすると、地元のお百姓さんが野良仕事の後に入ったか、場合によっては家畜を洗うのに使われたのか・・・、かの由布院温泉においても金鱗湖の湖の中から温泉が湧き、昔は牛や馬を洗っていましたが、現在はその露天風呂に観光客が湖と由布岳の景色を眺め楽しみながら浸かっています。かくいう小生もその一人ですが・・・)


※「カヤ」の木は、成長が遅く年輪が密なので碁盤や将棋盤などに適していて、見るからに重厚で存在感のある点が特徴です。

「カヤ」は、木目が細かく腐りにも強いのですがその分、大変高価な木材でもあり、浴槽としてはめったに使われませんが、100年以上は十分に持つのであります。事実、写真の浴槽は35年程前のことですが、その時点で既に100年以上使われたものと伺い、感心したものです。

蛇足ながら現在、小生の知る限り、日本一と思われる「カヤ」の木は、樹齢1000年以上経ているものが「ひだ荘川(高山市)」に見ることが出来ます。


天城峠の難所にある天城七滝「大滝」…七滝(ななだる)温泉の露天風呂。
ここを越えればもうすぐ天城・湯河原温泉です。(現在は、見上げればすぐ上にループ橋をご覧になれます。)

さて、三島から下田までを結ぶ街道を江戸時代には下田路と呼ばれていたようです。
その街道筋に並ぶ温泉地ですが、当時は企画・開発・設計の仕事柄(役得と申しますか…)屢々出かけていたものです。当然、あの「伊豆の踊り子」を思い出しながら… 

今でこそ修善寺温泉からはバスにて天城越えをする訳ですが…当時の旅人や踊り子たちはこの山路をさぞかし大変な思いで歩いていたことしょうね〜 ・・・ 

たった一度だけですが、下田から大島に渡り、眺めた五瓣の椿の濃き赤?真紅?濃き桃色?とでも言うのでしょうか… 

丁度今、わが寓居は小庭の一隅に椿の花が咲いてきて、早朝ピラカンサの実を食べつくしたヒヨドリが今度は蜜を吸いにやって来ます。 睡眠不足の身に一番堪えるのは彼らの「ひ~ひ~」と余り美しいとは言えない声で起こされてしまうのです。

最近は、取材と編集作業に追われ、暦に反して、一日がどんどん短くなって来ており、知らない間に街灯がともっています。異常気象の折、 来年も聞くことが出来るのかな・・・



鎹八咫烏記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県いしかわ観光特使



協力(敬称略)

一般社団法人 大島観光協会 〒100-0101 東京都大島町元町1-3-3 電話 04992-2-2177

株式会社 椿 〒100-0101 東京都大島町元町4-10-13 TEL 代表 04992-2-5091

日原もとこ
東北芸術工科大学 名誉教授 /風土・色彩文化研究所 主宰/まんだら塾 塾長
日本デザイン学会/日本インテリア学会名誉会員/  



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。


読者からのご意見が届きましたので幾つかご紹介いたします。

『読者の声』

今回の記事は、今流行りのデジタルを駆使した観光周遊になりますね。
お客様がGPS機能を利用することでどのように該当地域を周遊しているか把握でき、ひいてはどのように地域にお金を落としてくれるか、今後の計画策定の貴重な材料になります。

お客様=限定品がもらえる観光協会=貴重なビッグデータの収集・蓄積ができる地域=どのようにすればお金を落としてくれるのかアドバイスがもらえるなど近江商人がよく仰られていた「三方よし」の1つの具体例だったりします。


『読者の声』

これまで離島と言うと沖縄の琉球列島や奄美大島をはじめとする奄美列島のイメージが強くありました。まさか、こんな近くに 東京都として11もの島々があるなんて・・・期間中に是非、訪ねたいと思います。


『読者の声』

元町浜の湯、開放的で素晴らしい眺めですね~美人の湯だといいのですが⁉
伊豆半島の西海岸の様な雰囲気が写真から伝わってきます。
下田から近いのも行きやすいですね。踊子で、下田で一泊して次の日に東海汽船で短時間の船の旅ですか・・・新コロナウイルスが終息したら次回の女子会のプランの一つとして提案してみます!


『読者の声』

それにしても、色鮮やかで大きな椿の花ですね~空気と気候が良いせいでしょうか?
椿の体験教室にも参加したいで~す。お肌に良いのでしょうね~


『読者の声』

東京の11島へ冒険へ行くような気分になりました。島の知らない風景が沢山あって、初めての体験に何故かいろいろと期待しています。11の島を全部巡ることができたら最後の島まで楽しむことができそうです。 


ZIPANG-4 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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