この度、全国の都道府県においては、新型コロナウイルスの感染拡大とイベント並びに不要不急の外出等の自粛要請により、日本国民の恒例行事ともいうべき桜祭りや桜の下でのお花見宴会は、ほとんどの地域で中止です。
誠に無念なり ‼
我が国はこの季節、産官学では年度替わりの新スタート季節です。それは、年齢と共に所属環境が変化する意味でもあり、誰しもが未知の世界に不安を懐きながら、同時に期待に胸を膨らませる人生節目の第一歩。大事な通過儀礼ですね。
さて、桜の花の気持ちになってみれば、古よりそれを祝福せんが為に咲くのだと慣らされて来ました。 しかし、今年は何だか様子がおかしいよ?人々が少ないし、第一ウキウキしてないね〜
えぇっ!新型コロナのパンデミックですって…?よく判んないけど…年に一回きりの晴れ舞台ですよ!
皆に愛でられるためにどれだけ、寒い季節に耐えてこの日を待ちに待ったことか…短い間でも存分に艶やかに咲き誇ってみたかったなぁ・・・と呟きが聴こえてきたような…??
それを思うと、当サイト編集局も切なく居たたまれず、そこで思いついたのがせめて、各地の御自慢、桜満開風景のご紹介です。
本日はシリーズ2回目です。さて1回目の疑似体験して頂く趣向は如何だったでしょうか?
桜の持つイメージや色彩効果、微かな芳香作用により、皆様が幸せな気分になられるよう願っております。
奄美とは
唄う島。奄美大島~緋寒桜~
加計呂麻島呑之浦(のみのうら)にある島尾敏雄文学碑公園の緋寒桜です。
後に純文学者として著名になる島尾敏雄は、戦争中特攻艇の隊長として加計呂麻島呑之浦に駐屯していました。ここでの体験が島尾文学に影響を与えたといわれており、この地に文学人記念公園があります。
島尾敏雄著作には、
「ヤポネシア序説」創樹社 (1977年)
「琉球弧の視点から」講談社 (1969年)
「名瀬だより」農山漁村文化協会 (1977年)があります。
豊かな山が育む、豊かな海
奄美大島は、鹿児島本土と沖縄本島のほぼ中間の洋上に位置しています。
面積は沖縄本島の約8割ほど。日本の離島のなかでは佐渡島に次ぐ2番目の大きさです。
特徴的なのは、島の多くの部分が森であるということ。山間部の自然は多様性と稀少性を併せ持ち、世界に誇る豊かさを持っています。日本で2番目に広いマングローブ林や、アマミノクロウサギに代表される絶滅が危惧される固有種。そうした豊かな森が育む海洋部には、美しい珊瑚礁が広がっています。
しかし奄美の魅力は自然だけではありません。
島唄や八月踊り、神へ祈る伝統行事や100を超える工程を経て完成する本場奄美大島紬などの伝統産業。島人が育んできた文化もまた、どこにもない、奄美だけの豊かさのひとつです。
夕日とともに友人らと浜に集うひととき。
祖母が紡ぐ、大島紬を機織る音。
港に色とりどりのテープが舞う、別れの風景。
古来から島人たちが大切にしてきた島の風景・情景・背景は、来訪者の心にどこか懐かしいあたたかさを感じさせます。
それは、現代社会で失われつつある“豊かさ”が、まだこの島に残っているからかもしれません。自然だけでなく、島人たちが育んできた文化や営みそのものが、島の誇るべき“豊かさ”なのです。
今帰仁とは
今帰仁村(なきじんそん)とは、緑の大地と太陽と、青い空と海…大自然に抱かれた
『精神的拠り所』なのです・・・!
世界遺産 今帰仁城祉~桜まつり~
今帰仁グスク桜まつり
沖縄本島北部唯一の世界遺産・今帰仁城跡で開催される桜まつり。
城壁の幻想的なライトアップや、城内への参道をろうそくの明かりで彩る「グスク花あかり」は写真映えすること間違いなし!
芸能披露や北山王・王妃との撮影会、琉装体験も行っており、歴史や文化を感じながら、美しい夜桜を楽しめる魅力いっぱいのイベントです!毎年2月上旬に開催されます。
幻想的な今帰仁城祉の夜桜。灯りのともる長い長い石段が何処までも続いていく・・・
今帰仁城跡とは、沖縄本島の北部、本部半島にある歴史的なグスクです。
世界遺産にも登録されたグスクは、沖縄県の県庁所在地である那覇市から車で約1時間30分の距離にあります。
今帰仁城跡(大隅城壁)。城は堅牢な石組みの壁で防御されています。
今帰仁城跡の歴史は古く、13世紀までさかのぼるとされています。
堅牢な城壁に囲まれたその城は、標高約100メートルに位置し、やんばるの地を守る要の城でした。
攀安知(はんあんち)時代に、中山軍(ちゅうざんぐん)に滅ぼされてからは、監守(かんしゅ)が派遣されるようになり、1665年に最後の監守が引き上げてからは、祭りを執り行う場所として残されました。
今帰仁城跡の歴史
三大勢力が争ったグスク時代
14世紀の中国の史書に琉球国山北王「 怕尼芝 はにじ」「 珉 みん」「 攀安知 はんあんち」の三王が登場します。
この頃の沖縄本島は北部地域を北山、中部地域を中山、南部地域を南山がそれぞれ支配した「三山鼎立の時代」でした。北山王は今帰仁城を拠点に沖縄島の北部を中心に支配下とし、中国と貿易をしていました。
しかし1416年(1422年説もある)に中山の尚巴志によって滅ぼされ、北山としての歴史の幕を閉じることになります。
北山から監守時代へ
北山の敗北後、中山は北部地域の管理のために監守を今帰仁グスクに設置し、1422年以後監守の居城としてグスクを利用します。
しかし1609年に薩摩軍による琉球侵攻にあい、城は炎上したとされています。監守が住まなくなって以後は拝所とし、精神的拠り所として広く県内から参拝者が訪れています。
岡山
津山城
岡山随一の桜の名所 「日本100名城」
千本の桜に抱かれた岡山随一の桜の名所
「日本100名城」「日本さくら名所100選」に選ばれている津山市のシンボル。本能寺の変で討死した森蘭丸の弟、森忠政が1616年に築城しました。
明治の廃城令によって建造物はすべて取り壊されましたが、2005年に築城400周年を記念して備中櫓(びっちゅうやぐら)が復元。10m以上の高さを誇る石垣とともに新たな人気スポットとなっています。
また、県内でも1、2を争う桜の名所として知られ、約1,000本の桜が咲き誇る景観は見事です。石垣の上から眺めるライトアップされた桜も圧巻です。
津山市について
津山市は、岡山県の北部、津山盆地とその周辺から成り立っており、北は鳥取県と接しています。古くから美作地域の中心であり和銅6年(713)の美作国成立時には現在の津山市総社に国府が置かれました。江戸時代には津山城の城下町となり、当時の遺構や古い町並みも残っています。
市制施行は昭和4年(1929)、現在の津山市は平成17年(2005)2月28日に、旧津山市・勝北町・久米町・加茂町・阿波村が合併して誕生し、総人口は約10万人です。
津山の名前の由来は、津山藩初代藩主の森忠政が津山盆地中央の鶴山(現在の鶴山公園)に城を築き、それを津山と改めたのが始まりとされています。
里山の千年桜(真庭市)
醍瑚桜
県下一の巨木と伝えられる醍醐桜は、のどかな山里の原風景の中にあって、ただ1本だけ空に向かってそびえ立つ圧倒的な存在感。日本名木百選にも選ばれると同時に、昭和47年12月には岡山県の天然記念物に指定されています。
目通り7.1m、根本周囲9.2m、枝張り東西南北20m、樹高18m、種類はアズマヒガン(ヒガンザクラの一種)で、伝説によれば、元弘2年(1,332年)後醍醐天皇が隠岐配流の際、この桜を見て賞賛したといわれ、この名がつきました。
樹齢は700年とも、また地元の説では1,000年ともいわれ、この見事な桜に魅せられ毎年満開の季節になると周囲が大渋滞になるほどに多くの花見客で混雑します。
【ロケ地情報】
2003年(平成15年)のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」。日本を代表する桜としての存在感が脚本家の目に留まり、少年時代の武蔵が宮本村の桜の下で別れた母親を慕い、待ち続けるシーンが撮影されました。
【見ごろ】4月上旬~中旬
【ライトアップ】開花期間中 日没~21:00
【醍醐桜まつりオープニング式】3月24日 10:30~
【住所】〒719-3157 岡山県真庭市別所2277
倉敷美観地区
くらしき川舟流しと桜
かつて物資を積んだ川舟の往来でにぎわった倉敷川。その風情を味わえる観光川舟が運行されています。ゆったりと進む舟に腰を下ろして眺める桜と白壁の町並みは、川舟流しならではの表情を見せてくれます。
詳細
今帰仁城祉について下記のリンク記事をご覧ください。
ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~世界文化遺産 今帰仁城跡~ 「聞こえ今帰仁 百曲がり積み上げて 珈玻羅寄せ御ぐすくげらへ 鳴響む今帰仁(1)」
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/6539473
ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~ 世界文化遺産 今帰仁城跡 ~「伝説と国宝『宝剣千代金丸』(2)」
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/6548657
ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~ 世界文化遺産 今帰仁城跡 ~「今帰仁村の海と今帰仁城跡の祭祀(3)」
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/6556323
ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~ 世界文化遺産 今帰仁城跡 ~「ぬーんねしが 今帰仁村19の集落と祭り(4)」
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/6564987
ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~ 世界文化遺産 今帰仁城跡 ~「琉球王国のグスク及び関連遺産群(5)」
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/6571862
続く・・・
編集後記
本日は、10地区の満開の桜をご紹介しようと、ノルマを設定し、張り切って編集作業を始めた筈でしたが、なかなか思い通りにはいきません…現在午前2時、やっとのことで3地区という有様です・・・
残念ですが、異常な睡魔に襲われ編集はここで断念。次号へまわさざるを得なくなりました・・・少々仮眠いたします…
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(順不同・敬称略)
奄美せとうち観光協会〒894-1503 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊26-14
海の駅・観光案内所内 電話番号:0997-72-1199
(一社)あまみ大島観光物産連盟
〒894-0027鹿児島県奄美市名瀬末広町14-10AiAiひろば1階TEL:0997-53-3240
一般社団法人今帰仁村観光協会〒905-0401沖縄県国頭郡今帰仁村仲宗根230-2
今帰仁村コミュニティセンター1F TEL:0980-56-1057
今帰仁村役場 〒905-0492 沖縄県国頭郡今帰仁村字仲宗根219番地
電話:0980-56-2101(代表)
沖縄県今帰仁村教育委員会 社会教育課 今帰仁村歴史文化センター
〒 905 - 0428 沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊 5110番地 TEL : 0980-56-3201
一般財団法人 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)
〒901-0152 沖縄県那覇市字小禄1831番地1 沖縄産業支援センター2F
TEL 098-859-6123(代)
津山市役所 〒708‐8501 岡山県津山市山北520番地TEL0868-32-2082
公益社団法人 岡山県観光連盟 〒700-0822 岡山県岡山市北区表町1-5-1
岡山シンフォニービル2階 電話番号 086-233-1802
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