フランス ブルターニュ沖の海岸沿いに群生する、クリストマリン(仏:クリステマリン)という植物です。潮風が運んだミネラルはクリストマリンにたくさん含まれるのです。
エイジレススキンを目指す場合、欠かせない化粧品原料となります。
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ー新型コロナ菌肺炎のパンデミックに寄せてー
令和元年は平成時代からの皇室御代替りで国民の関心事は新しい光を求めるが如く、皇室の話題に明け暮れた一年間でした。そのハイライトは昨秋の古式床しき雅びた即位式。さながら平安絵巻物の再現で世界的な称賛を集め、国民にとってもその高揚感は冷めやらぬまま令和2年を迎えたばかりでした。
そこへ、降って湧いたような世界的な規模での新型コロナ肺炎のパンデミックです。これで久しく待ったオリンピックどころではなくなりました。加えて、その新型コロナ菌の正体分からず特効薬も、終息期の予想も付かない状況だとされています。厄介なのは感染当初、自覚症状がない為、ある日突然、自分が加害者或いは、被害者となるかも知れないのです。
私達に出来ることはただ一つ。密集、密閉、密接 の "三密 " と、自己勝手な行動がコロナ菌の喜ぶ条件と申します。ならば 今、それとは反対行動をとれば良いだけの話ですね。
当面は一人一人がその "三密 " を守り、皆が心を合わせればコロナ菌は行き場を見失うのです。
どうか、世界各国が足並みを揃え、協力しあって一日も早く平和な日々が訪れますように。
編集局より
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地球上の全ての生物は海から生まれた…
私たち人間を含め‘全ての生物の誕生の源は海である’と言われています。海で生まれ進化を繰り返し、やがて陸へ上がった時、生物たちは体内に「小さな海」を残したまま更なる進化を続け現在に至る、とされています。
その理由として、海(海水)の成分が体の中の体液(血液・細胞内液・細胞外液・リンパ液など)の成分や胎内で胎児を包む羊水の成分に非常に似ているためであります。したがって、今でも私たちの記憶(本能)の中には海が存在すると同時に、母の胎内で過ごした安心感を呼び起こし自然とリラックスを促すのです。これらがタラソテラピーの根源になっています。
タラソテラピーの起源は古く、紀元前480年にはエウリピデスが「海は人のけがれを洗い流してくれる」という言葉を残しています。その後、長い年月をかけフランスで海洋療法として確立されました。
タラソテラピーとは
Thalassotherapyの語源をご存知ですか?
1865年フランスの医師がギリシャ語のThalassa(海)+Therapeia (治療)を組み合わせて作った造語で、日本では海洋療法として知られています。
元々は健康維持や療養の為の「海水浴」を意味していましたが、正確には海洋気候の中で海水・海藻・海泥といった海の恵みを用いて施すことで身体の内側を活性化させ機能を高めていく療法で、特に循環器系・神経系に効果があると言われています。
①海水 : ミネラルを多く含む
②海藻 : ミネラル・ビタミンなど多くの栄養素を含む
③海泥 : ミネラルなどを含むとともに、泥の特徴である汚れを吸着する力がより強い。
昨今ではリハビリ目的やストレス解消・美容・生活習慣病の予防・ダイエットなどの幅広い目的で活用されています。
タラソテラピーの歴史
ローマ「コロッセオ」
タラソテラピーの歴史は、入浴の歴史と重なり紀元前までさかのぼります。
「古代ギリシャ・ローマ時代」戦争で負傷した兵士たちが、温めた海水で傷をいやしたのが始まりとも言われています。
紀元前420年頃になると医師であるヒポクラテスが海水入浴を提唱して、治療としての海浴・内服を実践していました。
さらに1750年頃、イギリスのラッセル医師が論文を発表。これによってタラソテラピーが初めて医学分野において認められました。その後、更に医学的に発展の礎を築いたのが、フランス人の科学者であるルネ・カントン※であります。
ルネ・カントンは様々な実験と治療により海水の成分と人の血液の成分が非常に似ていることに注目し海水の治療効果を犬の血液を海水に置き換え生存させる実験を行い海水が血液の代わりなることを証明しました。
1899年フランス人医師ルイ・パコが、暖かい海水を用いた「タラソテラピーセンター」を開設、リウマチ治療に効果を発揮したのです。
フランスに初めてできたタラソテラピーセンター。 ロスコフは1899年に医師ルイバゴーによって設立されました。 センター前の大きな岩(ロックルム)が特徴的です。
タラソテラピーに魅せられた男
毎年、世界最高峰のサイクルロードレース「ツール・ド・フランス」が行われます。
1903年に第一回大会が開催され、すでに1世紀も続くこの自転車レースの歴史には、タラソテラピーの知名度向上に大きく貢献した人物がいます。
それは1950年代、この過酷なレースで3年連続制覇を成し遂げたフランス人選手ルイゾン・ボベです。 交通事故で足に重症の骨折を負ったルイゾン・ボベは、1962年の春、リハビリ治療のため、ロスコフのタラソテラピーセンターに赴きます。
タラソテラピーの効果に驚嘆した彼は、当初の予定を変更し、1ヶ月以上滞在を延長。海水療法を中心に、リハビリのため海辺を歩き、恵まれた海洋気候のもとで海の幸を食べ、驚異的な速さで回復します。こうして怪我を克服したルイゾン・ボベは、タラソテラピーセンターの設立を決意。1964年に自らセンターを開設したのです。
その後、タラソテラピーの治療や研究は2度の大戦により一時停滞するが、1950年代ヨーロッパで再び自然医学が再評価され始め、注目されるようになりました。
現在では、フランスを中心に世界中でタラソテラピーセンターが多く存在し医師の指導の元様々な治療を行い成果を上げています。
ブルターニュ地方のタラソテラピーセンターカルナック。 昔、塩田があったところに建てられています。
1930年代にサンマルタン医師が海洋診療所を開設したところでもあります。
※タラソテラピーの父 ルネ・カントン (1866-1925)
「人体はまさに生きた海の水槽である」
ルネ・カントン
フランスの生理生物学者ルネ・カントンは、海水と体液の類似性について、生涯を通して研究を行ない、海水が体液のかわりになることを実験で証明。当時の医学界から絶大な支持を得ました。その後、海洋診療所を全世界に開設し、数万人の命を海水の皮下注射によって助けました。海洋療法の医学的発展の礎を築いたことから、タラソテラピーの父と呼ばれています。
タラソテラピー <10種類の療法 >
タラソテラピーは10種類の療法に大別されています。なかでも、海水入浴療法(バルネオテラピー)は、全身の皮膚から直接ミネラルを取り込むことができるため、最も重要な施術といわれています。
バルネオテラピー(海水入浴療法)
海水入浴療法では、海水中に含まれるイオン化されたミネラルが経皮吸収され、毛細血管から大動脈を経て、身体の60兆個の細胞に取り込まれます。
そして、それぞれホルモンバランスを司る調節器官に固定されます。ミネラルは生体内の有機物と結合し、身体の各部位に存在しながら、生命維持のために重要な役割を果たします。
その結果、身体の活性化、体質改善、痩身、体調調整、痛みの軽減、皮膚の保湿作用など様々な効能・効果をもたらします。
ファンゴテラピー(海泥療法)
海泥を用いた療法をファンゴテラピーといいます。
海泥は長い時間をかけて堆積していったミネラルの沈殿物で、有機物を多く含み、鎮静・殺菌・保湿作用などにすぐれます。
温めた海泥は、局所的な痛みの緩和およびミネラルの吸収に効果的です。熱保持力作用があるため、リンパ液や血液の流れを促進し、毒素の排泄を促します。また、筋肉をやわらげたり、神経痛にも効果があります。
アルゴテラピー(海藻療法)
海藻は、海水中に含まれるミネラルを貯蔵し、ビタミンなどの栄養素を生成します。ミネラルやビタミンのほか、アミノ酸、多糖類、たんぱく質、フィトホルモン等を豊富に含み、健康増進や痩身作用に優れた効果を発揮します。
肌に対しては、ハリとツヤを与え、なめらかにします。また、海藻に含まれるヨードは、脂肪分解や老廃物・毒素の排出を促します。
タラソテラピーとアロマテラピー
タラソテラピーとアロマテラピーは、共に自然療法として認知されておりその効果には様々な特徴があります。
タラソテラピーとは、海洋性気候の中で、海水・海藻・海泥を用いて施す自然療法です。タラソテラピーセンターでは、直接海から取り入れた海水が使用されています。
栄養豊富な生きた海水の宝庫ヴォルテックス(渦潮)
タラソテラピーの特徴としては、海を主原料としており特に①海水②海藻③海泥といった自然の恵みを使いその有効性分は、ミネラルを中心とした生物には無くてはならない栄養素を多く含んでいます。
この時期に満開を迎えるジャスミンはペルシャ語の「Yasmin(神からの贈り物)」に由来し、白く清楚な姿でエキゾチックで官能的な香りを放つことから、「優美」や「柔和」などの花言葉があります。
Spring is coming...
春の陽気と共に、植物や動物のエネルギーが強くなる季節は、気分の浮き沈みを感じやすいもの。そんな時はカモミール(ローマンカモミール)の香りに包まれてみては・・・
一方、前号でご紹介したアロマテラピーは、植物の100%ピュアなエッセンシャルオイルを用いることで、香りの効果とそれぞれの特性によって多くの症状を緩和することができます。この2種類の自然療法を使うことにより、互いにない作用を補いかつ私達の自然療法を高めて心身のバランスの調整を強化する、という相乗効果が期待できるのです。
海の恵みを取り入れるタラソテラピーとは?
人は70%のお水で出来ています。
体内を循環するお水(体液)は、海水の組成とよく似ている。
これは1904年にカントンの実験により、類似成分であることがわかっています。
ルネ カントン―最強の免疫―※
フランス人生理生物学者ルネ・カントン(1866~1925年)
タラソテラピーの父と呼ばれる
生命体の体内環境が海水と同じであることを証明。
※ルネ カントン―最強の免疫―
フランスでは「予防は治療に勝る」
ということが古くからいわれ、 このタラソテラピーの持つ予防医学的効果が認められています。 タラソーテラピーセンターも多く 医師の診断のもと 1~2週間滞在しテラピー(療法)をうけます。 その中のひとつ海泥療法で使用される海の恵みたっぷりのミネラルは、 体内環境バランスの乱れを整えてくれます。
森と海はつながっています
自然は一つのつながりからできています。地球上の生きものは、このつながりの中で生きています。
たとえば、森と海はつながっています。森の腐葉土に雨や雪 解け水がしみこみ、長い時間をかけて養分と一緒に流れ出し、川から海へと流れていきます。
養分を含んだ水が、海中の植物プランクトンをはぐくみ、多様な生き物が生息する豊かな海をつくるのです。
最後に、免疫力アップのためタラソテラピーとアロマテラピーを融合して作られた入浴剤をご紹介いたします。小生は、疲れた時にはよく使います。
海を感じるバスタイム~お風呂でリラックスできる理由
入浴の目的は体を清潔に保つことですが、それだけならシャワーで十分ですね。それでも、私たちが湯船につかることを好むのは、その時だけ「重力から解放されるから」と言われています。水の中では、浮力により重力はおよそ6分の1に軽減されるとか。身体を支えるには、意外と重い重力がかかっているのです。
地球上のあらゆる生命の源は太古の海にあります。一日の終わりに多少なりとも重力から解放され、海を感じながらのんびり湯船につかることは、究極のリラックス法なのでしょう。リヨメールの海水バスパウダーで心地よいバスタイムを体感してみては如何ですか!
自然療法 タラソテラピーから生まれたリヨメール
リヨメールとは
生命の源:海。
104種類のミネラルを含む海の恵みを濃縮したリヨメール ロゼ。天然100%の凍結乾燥海水です。
ダマスクローズ
バラの香りは心を明るくし冬の寒さの中にも暖かさや幸福感を与えてくれます。
ラベンダーのやさしい花の香りは疲れた心と体を癒し、ストレスから 解放してくれます。
安眠に導くハーブとしても知られています。
プロフェッショナルのためのブランド「リヨメール」は、生命の根源《海の恵み》で健康美を根本からはぐくむタラソテラピーをベースに開発された、フランス ブルターニュ地方 フィニステール県生まれのスキンケアブランドです。
タラソテラピーの基本トリートメントである「海水入浴」をベースに、深いリラクゼーションとともに海と植物のちからを取り入れ、身体の内側から健康美をはぐくみます。
リヨメール製品は、豊かな海洋資源に恵まれたフランス北西部のブルターニュ地方でつくられています。
三方を海に囲まれたブルターニュの最西端に位置するフィニステール県が、リヨメールの製造拠点です。
豊かなブルターニュの海で育まれた海藻と、ミネラル豊富な生きた海水はリヨメールの代表的な成分です。
ブランドネームは、海のちからを最大限に活かした製品であることを表しています。
リヨメール オーガニック シリーズは、エコサート認証を取得しています。
自然療法のタラソテラピーから誕生した「リヨメール」、入浴剤なので扱いやすくどなたでも、使用可能です。コロナウイルス予防として、是非一度試してみられては如何でしょうか…!
ご紹介
※ルネ カントン―最強の免疫―
100年前にフランス医学界で既に実証された、なぜ海洋水は免疫力が強いのか。数々の末期患者の生命を救い、頑固なアトピー、乾癬を治し、当時大流行の小児コレラの幼い子どもたちを死の淵から救つた海水療法。薬など一切使わず、使ったのは「カントンの海水」のみである。海洋水の驚くべき免疫力と治療効果を臨床例を挙げながら紹介。
カントンの海洋理論の始まりから海水療法の実践までの歩みを解説した一冊。
武田克之【監修】
医学博士。徳島大学医学部長を経て、1991年徳島大学学長就任。’95年徳島雲南交流協会会長就任。’97年徳島大学名誉教授就任。’97年日本香粧品学会理事長就任。’98年日本臨床皮膚科学会名誉会員・日本皮膚科学会名誉会員。’03年勲二等旭日重光章受勲
日下部喜代子【著】
1968年東京日仏学院卒業後渡仏。’73年フランス・アンスティテュアンテルナショナルドゥランブイエ卒。’75年パリエコールエトワールコスメティック学院卒、同年フランス国家資格CAP取得、’82年株式会社ヒヨキ設立。’92年株式会社D・S・A設立、’95年日本タラソテラピスト学院設立。’01年フランス国家功労章シュバリエ章受勲
日本文芸社
価格 : 1,650円(税抜き1,500円)
お問い合わせ先
リヨメール
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-1-11 ビルックス茅場町
TEL. 03-6810-7515 FAX. 03-6810-7516
地下鉄東西線「茅場町」12番出口より徒歩2分
地下鉄日比谷線「茅場町」2番出口より徒歩3分
都営浅草線「日本橋」D1出口より徒歩4分
日下部喜代子氏との思い出
もうどれ位前になるのだろうか⁉
日本のタラソテラピー第一人者、日下部喜代子氏と共催で、フランスのタラソテラピーとアロマテラピー関係者との交流視察を企画したことがありました。タラソテラピーにつきましては、日下部喜代子氏自らフランス・ノルマンディ ドービルのタラソテラピーセンターと、南仏の自然療法の研修視察等ご手配・ご指導をいただきました。
今回自然療法・タラソテラピーをテーマとして取り上げるにあたり、懐かしさもあり、当時の写真を探したところ、やっと2枚だけ見つけることが出来ました。しかし、保管が悪くかなり劣化しており、見ずらいことをお許しいただき、掲載いたしましたのでご覧ください。
左右両方の写真とも右から3人目が、日下部喜代子氏です。
長いことお会いしていませんが、こんなことをおっしゃっておられたのを思い出しました。
「今年は少し早い梅雨入りとなるようですね。雨音はアルファ波を出しリラックス効果を高めてくれます。ゆっくりと湯船に浸かって雨音とバスタイムを楽しみましょう。」と・・・
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
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