旧富岡製糸場 繰糸所
富岡製糸場(史跡、重要文化財)
明治5年(1872)に明治政府が 設立した官営の器械製糸場です。和洋技術を融合して建てられた木骨レン ガ造の繭倉庫や繰糸場などが現在もほぼ完全に残されています。
フランス人の生糸検査人ブリュナの企画指導のもと、横須賀造船所の技師バスティアンにより図面化され、施工は日本人によって完成!同年10月4日、操業を開始しました。
民営化後も一貫して製糸を行い、製糸技術開発の最先端として国内養蚕・製糸業を世界一 の水準に牽引したのです。
世界文化遺産 国宝
旧富岡製糸場は、明治政府が設立した模範的な器械製糸工場です。
所在地
群馬県富岡市
明治5年(1872年)
木骨煉瓦造、建築面積1,726.92平方メートル、東面玄関附属、桟瓦葺
1棟
群馬県富岡市富岡1番地
重文指定年月日:20060705
国宝指定年月日:20141210
概要
明治政府が推進した産業近代化の政策を端的に物語る官営の器械製糸工場で、繰糸所と東西の置繭所は、我が国の製糸工場建築の模範となりました。
富岡製糸場繰糸所
本工場を構成する3棟はいずれも木造の軸組に壁を煉瓦積とした木骨煉瓦造となります。
この繰糸所は敷地の中心に位置する繰糸を行う建物で、桁行が140メートルと長大で、キングポストトラスの小屋組や高い天井、鉄製ガラス窓で明るい大空間を実現しました。
東西の置繭所は、繰糸所と直交方向に建つ桁行104メートル、二階建、ほぼ同形の建物になっています。(繭を乾燥、貯蔵し、乾燥のために多数の窓を持つ。)
富岡製糸場 行啓記念碑
富岡製糸場 女工館
富岡製糸場 検査人館
富岡製糸場 西側から見た検査人館 壁面はレンガ積み
旧富岡製糸場の由来を辿ると…
極東地域において、西洋、特にフランスの技術を導入し、日本固有の技術と融合させることで産業革命を成し遂げ、世界の絹文化の発展に大きく貢献した我が国の絹産業の拠点施設であり、文化史的に深い意義を有するものであります。
富岡製糸場春の首長館
旧富岡製糸場 首長館
重要文化財
所在地
群馬県富岡市
明治6年(1873年)
木骨煉瓦造、建築面積917.03平方メートル、地下室及び四面ヴェランダ付、北面玄関及び廊下・東面教室及び便所附属、桟瓦葺
1棟
群馬県富岡市富岡1番地
重文指定年月日:20060705
概要
旧富岡製糸場は、明治政府の殖産興業政策に基づいて設立された官営の模範器械製糸工場であります。明治4年3月に起工、翌5年7月に繰糸所と東西の置繭所が落成、同年10月4日に開業。
旧富岡製糸場の繰糸所、東西の置繭所等は、明治初期の官営製糸工場遺構で、開業時に近い時期の主要生産施設がほぼ完存。
富岡製糸場 フランス積み煉瓦
また、木骨煉瓦造を中心とした我が国最初期の西洋式建築の構造技術や建築技法を伝えており、歴史的、学術的に高い価値を有しています。
鎹八咫烏の独り言…
あたかも、250年間にわたる徳川幕府がとった鎖国政策の鬱積を一気に払拭するかの如く、西洋諸国に追いつけ追い越せの大胆な発想、そして、ド根性と申しますか…ほとばしる情熱とエネルギーには…生来、度量の小粒な小生なんぞは目を剥き、圧倒されますね〜
考えてみれば明治維新の当初はたったの昨日まで江戸時代。なが〜い数百年間はお侍が闊歩していた訳だし…ということはいざとなれば腹切りの覚悟が身についていたんだよナ…謂わば武士道魂!ウ〜ン、カッコイイ!
ならば、おまえさんやれるかい?…イヤイヤアタシは結構です。ハイ。
じゃあ、おまえさんご先祖の血を引いてないんだ! そうですね〜彼らは現代人とは別の人種だったのかも? ちょんまげを切った途端に 'ザ・サムライ‘ はこの世から消え失せたんだ。 しかし、彼らは叫んでいた。その大事な精神を失うことなかれ…即ち「和魂洋才」だと… しかし、それも第二次世界大戦を経て、敗戦国となり、教育方針がガラリと変わったのです。
で、益々西洋崇拝の気風が蔓延してきましたね〜そして、いつの間にか若者文化は「洋魂洋才」の風潮に・・・随分とヤワになったもんです。
それにつけても、現代人にはかくも一夜にしてちょんまげをバッサリ落とし、翌朝には洋服に着替えてネクタイを締める勇気が残されているだろうか?せいぜい、マスク程度ではなかろうか?(苦笑)…
ポストコロナの世界観は地球規模で新時代に突入するとされています。 願わくば、これを機会に「洋魂洋才」から脱出し、本物の「和魂和才」へと回帰したいものです。
と記事を綴りながら感慨に耽る自分に気づく次第であります・・・
旧富岡製糸場視察・見学の折には、「セカイト」もお忘れなく
世界遺産「富岡製糸場」のある群馬県富岡市に、2020年春オープンした、群馬県立世界遺産センター「世界を変える生糸(いと)の力」研究所(略称:セカイト)
セカイトロゴマーク
同センターでは、2014年6月に世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産としての普遍的な価値や魅力を分かりやすく紹介するとともに、世界遺産や、絹産業、絹に関する歴史・文化等の研究に取り組み、総合的に情報を発信しています。
センター外観
同センターは、上信電鉄「上州富岡駅」から徒歩1分の場所にある歴史的な倉庫群「富岡倉庫」のうちの一つ、明治33年に建てられたレンガ積みの1号倉庫に開設しています。
歴史ある建物が最新の展示施設にリノベーションされました。こちらで群馬の絹文化について学んでから世界遺産を構成する各資産(富岡製糸場・田島弥平旧宅・高山社跡・荒船風穴)へ訪れると、世界遺産の価値をより深く知ることが出来ます。
【施設紹介】
▼エントランス
エントランス
繭を素材とする美しい芸術作品で皆さまをお迎えします。
▼世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」
世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」
「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産としての価値や世界的に見た絹産業の歴史・技術の発展などをわかりやすく紹介します。
▼シアター
シアター
高さ約3m、幅約6mの大スクリーンで、高精細CGを活用したガイダンス映像(約15分)を上映します。稼働していた当時の資産にいるかのような雰囲気をお楽しみ頂けます。
▼世界を変える4つの資産
世界を変える4つの資産
世界遺産を構成する4つの資産(富岡製糸場・田島弥平旧宅・高山社跡・荒船風穴)の価値や現地での見どころ、高品質な生糸の大量生産に貢献した4資産の連携について紹介します。
▼ぐんまの絹文化
ぐんまの絹文化
世界遺産の背景となった群馬の絹産業や絹文化、ぐんま絹遺産、日本遺産などについて幅広く紹介します。さわって体験できる展示もあります。
▼絹の国ぐんま情報コーナー
絹の国ぐんま情報コーナー
世界遺産や絹遺産を見学いただくための案内や周辺の観光情報等を提供しています。
【施設情報】
施設名称:群馬県立世界遺産センター「世界を変える生糸(いと)の力」研究所
略称:セカイト
住 所:〒370-2316 群馬県富岡市富岡1450-1
電話番号:0274-67-7821
開館時間:9:00~17:00 観 覧 料:無料
休 館 日:
3月~11月 毎月最終水曜日(祝日の場合は翌日)
12月~2月 毎週水曜日(祝日の場合は翌日)
12月29日~12月31日
その他臨時休館あり
アクセス:
上信越自動車道富岡I.C.から車で約10分
上信電鉄上州富岡駅から徒歩1分
富岡製糸場から徒歩10分
■日本遺産「かかあ天下 -ぐんまの絹物語― 」
同センターでは、世界遺産だけでなく日本遺産「かかあ天下 -ぐんまの絹物語― 」についても紹介しています。
日本遺産「かかあ天下 -ぐんまの絹物語― 」は絹産業に関する13の文化財で構成されており、かつて養蚕・製糸・織物の絹産業で家計・経済を支えた群馬県の女性の活躍を感じることのできる物語です。
平成27年4月に日本遺産として文化庁に認定されました。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(順不同・敬称略)
一般社団法人 富岡市観光協会
〒370-2316 群馬県富岡市富岡1151-1(まちなか観光物産館内)TEL 0274-62-6001
群馬県庁 〒371-8570 前橋市大手町1-1-1 電話番号(代表):027-223-1111
文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111
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