はじめに 記事をお届けするに当たり、今夏、関東・東北地域を直撃した、強烈な台風19号と、続く21号の記録的な大雨で、千葉や栃木、福島など5県の34河川で浸水被害や土砂災害により亡くなられた方々を始め、多岐に亘って被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。また、このたび我が国の世界遺産である沖縄のシンボル首里城の正殿等主要部分の全焼被害が続き、国民として深く哀悼の意を捧げつつ…
天皇陛下御即位を記念して、人が入ることを禁じた入らずの森の神門を令和元年特別に開門します。開門期間は、令和元年12月1日から12月31日までとなります。
昭和天皇
昭和五十八年五月二十二日、昭和天皇が氣多大社に行幸され、入らずの森に踏み入られ「斧入らぬ みやしろの森 めずらかに からたちばなの 生ふるを見たり」と御製を詠まれました。鎹八咫烏 所蔵(昭和天皇御真影)
能登國一宮 気多大社
拝殿 国指定重要文化財
御由緒
天平十三年(七四一年)能登国が越中国の一部であった時代、越中国の一宮は現在の気多大社でありました。気多大社が中央の文献に初めて現れたのは『万葉集』からでした。
天平二十年(七四八)、越中守大伴家持が出挙のため能登を巡行したとき、まず本社に参詣して、「之乎路から直超え来れば羽咋の海朝凪ぎしたり船楫もがも」(志雄街道をまっすぐに越えて来ると、羽咋の海は朝なぎしている。舟と櫓が欲しいものよ)と詠んだのでした。本社がいかに重んじられ、のちに能登の一の宮となる神威を当時すでに有していたことがわかります。
北陸の一角にありながら朝廷の尊崇が厚く、神階も累進して貞観元年(八五九)には正二位勲一等から従一位にのぼっています。このような国家の厚遇は、東北経営、あるいは新羅や渤海を中心とした対外関係とも無縁ではないでしょう。能登半島の要衝に鎮座する気多大社の神威が中央国家に及んでいたのであります。
近年、南方八〇〇メートルの地に発見された寺家遺跡は縄文前期から中世にわたり、大規模な祭祀関係の出土品や遺構類は気多大社とのかかわりあいをしのばせる有力な資料となっています。
延喜の制では名神大社に列して祈年の国幣にあずかりました。「神名帳」によれば、気多神社と称するものが但島、能登、越中、越後(居多神社と称する)にあるほか、加賀には気多御子神社があり、国史見在社として越前に気多神社があります。日本海沿岸にひろく気多の神が祭られていたことを知ることができ、古代における気多大社の神威がしのばれます。
能登の守護畠山氏の社領の寄進、社殿の造営などが見られます。今も遺る摂社若宮神社(国指定重要文化財)は畠山氏の再建で、石川県の中世建造物として重視されています。
近世は、前田利家をはじめ歴代の藩主が崇敬し、社領三百五十石を寄進したほか、祈願、祈祷はもとよりしばしば社殿の造営を行っています。本殿(大己貴命)、拝殿、神門、摂社若宮神社(事代主命)、摂社白山神社(以上国指定重要文化財)、神庫、随身門(ともに県指定文化財)がそれであります。
加賀藩の保護した社叢(国の天然記念物)には奥宮が鎮座し、「入らずの森」と呼ばれる聖域となっています。昭和五十八年五月二十二日、全国植樹祭に御来県の昭和天皇が本社に行幸され、入らずの森に踏み入られ「斧入らぬ みやしろの森 めずらかに からたちばなの 生ふるを見たり」と御製を詠まれました。
昭和天皇は、決してみだりに採取などなさらず、それぞれの植物が平穏に存続をつづけ、その場所の植物相がいつまでも変わらないようにとお祈りになっておられたからです。「斧入らぬみやしろの森」は、そのお慶びのお顕しでもありました。
明治四年(一八七一)に国幣中社、大正四年(一九一五)には国幣大社となり、現在も北陸道屈指の大社として知られております。
ご祭神
大己貴命(おおなむちのみこと)
奧宮
ご祭神
素盞鳴尊
櫛稲田姫 (=奇稲田姫命 )
令和元年 奉祝 天皇陛下御即位記念
『入らずの森 特別参拝』
昭和天皇がお踏み入りされた‘‘入らずの森’’
特別参拝について
国指定重要文化財拝殿でお祓いを受けた後
入らずの森の中で玉串奉典を執り行います
※男性は背広・ネクタイ、女性はスーツ等フォーマルな服装でお願い致します。
「入らずの森 氣の葉祭・氣の葉厄除け」のご案内
神門・拝殿・本殿
気多神社は古来能登の一の宮として崇敬されてきたもので、摂社若宮神社本殿(永禄十二年<一五六九>)、拝殿(承応三年<一六五四>)、神門(慶長年間)が重要文化財に指定されています。本殿は類例の少い両流造の遺構であり、摂社白山神社本殿は平面に特徴のある三間社流造で、ともに彫刻を多用した細部手法は近世的特色をよく示しています。
加賀藩の大工頭清水多四郎の代表作の一つです。
氣多大社本殿背後には、一万坪の国天然記念物「入らずの森」の自然林が茂っています。
樹齢三百年から五百年のタブノキやシイノキなどの広葉樹が自生し古くから神域として信仰の対象となり住民の出入りが禁じられてきました。
天皇陛下のご即位という時代の節目に合わせ、神域「入らずの森」の存在を皆さんに知っていただくため、本年12月の1か月間のみ期間限定で特別公開を行うものです。これまで入域したのは、三井孝秀宮司の話では、昭和天皇と気多大社の宮司のみとのことです。
神秘的ですね。
加賀藩が保護したこの「入らずの森」の奥宮には素戔嗚尊(スサノオノミコト)とその妻 櫛稲田姫 (クシナダヒメ)が鎮座しております。原生林の「入らずの森」には、八岐大蛇を退治した二柱の神様の「氣」が満ちています「入らずの森奥宮例祭氣の葉祭」で遙拝所にて祈願することにより素戔嗚尊と櫛稲田姫の二柱の神様より元気な氣を頂いて 一年で衰えた氣を一新して
新しい年を迎えることが出来ます。
年内に厄除けをされる方は、氣の葉祭において厄除け串にお名前とご年齢を記入し、氣の葉厄除けをお受け下さい。
申し込みの方法並びにその特典については下記のとおりです
一年の締めくくりとして、初詣特別祈願と併せてお申込みいただけましたら幸いです
入らずの森 氣の葉祭・氣の葉厄除けの特典
一、国指定重要文化財拝殿にて祭典を斎行いたします
二、「入らずの森」遙拝所にて入らずの森の奥宮に鎮座する素戔嗚尊と櫛稲田姫より元気な氣を頂いて一年で衰えた氣を刷新して新年をお迎えします。
三、氣の葉祭で氣の葉厄除けをご希望の方は厄除け串にお名前と年齢をご記入後、 受付にてご奉納下さい。(氣の葉祭受付時に氣の葉厄除けを受ける旨をお告げください)
四、年に一度、十二月三十一日奥宮例祭において、宮司が入らずの森に入り奥宮にお名前を一年間奉納いたします
五、『入らずの森 氣の葉祭』御守をご進呈いたします
写真の御守りは、氣多大社の各種御守りの内「運気上昇氣守」になります。
申し込み方法(申し込みには二つの方法があります)
①例祭の期間中 氣の葉祭の御祈願ご希望の方は祈願料三千円を直接受付にてお納めください。
②「初詣特別祈願の場合には 所定の事前申し込み」手続きにより、初穂料五千円以上をお納め下さいませ。後日、氣の葉祭祈願券を御送付申し上げます。
■期 日 12月1日 ~ 31日
■受 付 午前8時30分 ~ 午後4時30分
普段は勿論のこと、これまでの『入らずの森 氣の葉祭』の参加者にも非公開だった「神域」の初公開です。神秘的な空間「神域」を是非お見逃しなきよう。
交通アクセス
鉄道ご利用の場合
■東京-羽咋(3時間10分) 東京→北陸新幹線→金沢→七尾線→羽咋
■大阪-羽咋(3時間20分) 大阪→特急サンダーバード・雷鳥→金沢→七尾線→羽咋
■名古屋-羽咋(3時間30分) 名古屋→特急しらさぎ→金沢→七尾線→羽咋
飛行機ご利用の場合
■東京-羽咋(小松空港経由/2時間30分) 東京→航空機→小松空港→空港バス→金沢→七尾線→羽咋
■東京-羽咋(能登空港経由/2時間) 東京→航空機→能登空港→ふるさとタクシー→羽咋
マイカーご利用の場合
■東京-羽咋(7時間) 関越自動車道→北陸自動車道→のと里山海道:柳田I.C.
■大阪-羽咋(4時間30分)
名神高速→北陸自動車道→のと里山海道:柳田I.C.
続く・・・
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(敬称略)
能登國一宮 気多大社
〒925-0003 石川県羽咋市寺家町ク1-1
Tel :0767-22-0602
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