天の原 ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に 出でし月かも(古今和歌集)
春日大社 中門と藤
神護景雲2(768)年、今の地に社殿が造営され、現在のような規模が整ったのは平安時代前期のこと。境内には、朱塗りのあでやかな社殿が立ち、古来より藤の名所としても有名。
また、境内には春日大社国宝殿があり、国宝352点、重要文化財971点を含む約3000点を収蔵、公開しています。
興福寺(南円堂と五重塔)
春日大社境内 飛火野(朝 紅葉・鹿 光彩)
奈良市街の東一帯、春日大社、興福寺、東大寺の広々とした境内から、平安朝以来春日大社の神域として人の手が入らず原始林の生い茂る春日奥山までの東西約4km、南北約2kmにおよぶ広大な公園です。美しい芝生と樹齢1000年の松木立におおわれ、約1,300頭の鹿が群れ遊んでいます。飛火野(とびひの)、雪消ノ沢(ゆきげのさわ)など万葉集に歌われ、大宮人が歩いた小道が、今も静かに残っています。さらにその奥には、なだらかな芝生の若草山、春日山、高円山と、古都奈良を優しく抱くように青い山々が連なっています。
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ー新型コロナ菌肺炎のパンデミックに寄せてー
昨年、我国は皇室の御代替わりで年号も改まり、昨秋の奥ゆかしき即位式には深い歴史の重みに国民は改めて誇りをもち、2020オリンピック主催国日本は明るい兆しを求めて令和2年を迎えたばかりでした。その余韻も覚めやらぬ1月半ば、世相はいきなり急転直下…
目下、全世界が新型コロナ肺炎パンデミックに巻き込まれております。未だ対処方法も終息期も見出だせない状況下、各国で拡散し猛威を奮っております。
今、私達に出来ることはただ一つ。それはこの目に見えない新型コロナ菌に出逢わない事だそうです。その方法とは… "三密 " つまり密集、密閉、密接 を避ける事ですね。
当面は一人一人がその "三密 " を守りましょう。皆が心を合わせれば、コロナ菌は行き場を見失うのです。
どうか、世界各国が足並みを揃え、協力しあって一日も早く平和な日々が訪れますように。
編集局より
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建築家・隈研吾氏の建築デザインと
ランドスケープアーキテクト・宮城俊作氏によるコラボ
建築家・隈研吾氏の建築デザインは、古都奈良の景観を継承する大和張り、奈良格子、連子格子を設え、繊細で陰影のある表情を生み出しています。木目の美しい吉野杉をふんだんに使用することで、奈良の魅力を世界に発信します。
日本を代表するランドスケープアーキテクト・宮城俊作氏が、両ゾーンの既存樹を積極的に活かし、この場所にふさわしい庭をデザイン。
新たな庭は庭園遺構や再現される茶室と調和し、ふふ 奈良の景観を彩っています。
古都奈良の魅力に没入できる”食体験”と”客室体験”をご用意。ここでしか味わえない漢方生薬を使った日本料理や、奈良の職人技を感じられる客室アートも。
「ふふ 奈良」料理コンセプト
奈良県は漢方にゆかりが深く、推古天皇の時代(611年)に薬草が伝わり、聖徳太子の時代にはすでに薬草摘みが行われていたことが「日本書紀」に記されています。奈良は、現在でも大和当帰をはじめ、生薬といわれる芍薬、ウイキョウなど多数の生産があり、近年再び注目されるようになりました。
ふふ 奈良の日本料理 滴翠では、大和野菜や和ハーブ、地産の食材を使ったお料理をご用意いたしました。ご夕食、ご朝食、昼食にはすべて和漢、生薬を随所に取り入れ、料理の神髄である食材を最大限に活かす手法に加えて、鉄板焼き 久璃ではお客様と共に料理を楽しむをテーマに料理が構成されています。
地産地消・和ハーブを使った印象的な料理
からだに優しい奈良の日本料理
歴史ある庭園を眺めながら愉しめる「日本料理 滴翠」
からだに優しい奈良の懐石料理
からだに優しい奈良の懐石料理
健康を考えた美味しい料理は奈良で育まれてきました。
大和野菜や香辛植物、和ハーブを使った料理は、ゆっくりとからだが温まっていくのが感じられます。
陰影の移ろいと、しっとりとした空間で、五感を満たす奈良の美味しい夜をお愉しみください。
ご宿泊の方だけでなく、ご昼食、カフェタイム、ご夕食でどなたでもご利用いただけます。
「日本料理 滴翠」施設概要
施設名 日本料理 滴翠(てきすい ) / 鉄板焼き 久璃(くり)
席数
1F・・・8卓24席/鉄板 6卓12席
2F・・・12卓46席/パーティ使用の場合 着席24席・立食約50人
時間
朝食 8:00~11:00/夕食 和食18:00~22:30 鉄板 18:00~ 20:00~(2部制)
ランチ11:30~15:00/カフェ11:30~16:00
受入れ可 カフェ/ランチ 11:30~16:00 ディナー 18:00~22:30
外来 要予約 平均価格¥5,000
予約受付 TEL 0742-81-8236
奈良の職人技を感じるアート
美しい歴史と文化が根付く奈良の地で、それをシンボライズしたアートや伝統工芸品が各客室、滴翠、エントランスに飾られています。知るほどに面白く、学ぶほどに奥深い奈良の伝統や職人技を随所で感得して戴けます。
客室
全30室5タイプをご用意しています。日本古来の「座する」をテーマにデザインされた堀り込みリビングのあるお部屋など、墨や古木といった奈良を感じ、歴史の風挌を想わせるカラートーンで調和が図られています。
温泉と和漢植物の香り
季節で表情を変える庭園の豊かな緑の香り、奈良の神聖な空気を感じながら入る天然温泉の湯は、この地でしか味わうことのできないひととき。
薬の発祥の地と言われている奈良で和漢植物を使ったお湯を愉しめるのもこの地ならではの癒し。
Spa by sisley
フランスの高級スキンケアSISLEYのSPAでは、ふふ 奈良オリジナル、世界初の薬湯を取り入れた施術をご用意しています。エクスクルーシブのSpa by sisleyは、関西圏で初出店です。
施 設 概 要
施設名 :ふふ 奈良
中国語名:馥府 奈良
所在地 :〒630-8301 奈良県奈良市高畑町1184-1 TEL :0557-52-6606
客室数 :30室(内、VIPルーム2室)
部屋タイプ:5タイプ
付帯施設 :レストラン、SPA、BAR、スーベニール
料金 :¥77,000~1泊2食1室2名(税サ込・入湯税別)
開業日 :2020年6月5日(金)
最終章は、奈良公園の巨樹巡りについてご紹介いたします。
古都の文化財を楽しみながら 巨樹めぐり
奈良公園 所要時間 2時間30分程度
歴史的文化遺産と言えば、春日大社の燈籠の数は日本一。
1000基の吊燈籠に、何と石燈籠は約2000基あるそうですよ。数えてみては如何ですか?
春日大社、興福寺、東大寺など貴重な歴史的文化遺産が数多くみられる奈良公園、古くから多くのシカが生息することでも有名ですが、実は、豊かな自然が残され、数々の巨樹にふれることができます。古都のロマンに思いを馳せながら、奈良公園の歴史を見守ってきた巨樹たちを是非巡ってみましょう。
【アクセス】近鉄奈良線「近鉄奈良駅」より徒歩5分/JR「奈良駅」より徒歩20分
興福寺国宝館近くのクロマツ
奈良公園でいちばん太いクロマツ
奈良公園内には、黒っぽくて亀の甲羅のように六角形に割れた樹皮が特徴のクロマツがたくさんありますが、いちばん太いのがこの木。江戸時代後期の奈良名所東山一覧之図(1850年頃)には、興福寺や東大寺大仏殿の一帯にクロマツが多く描かれており、当時の人々にも親しまれていたことがうかがえます。木の下には、ムササビが食べた後の、まるでエビフライのような姿になったマツボックリがたくさん落ちています。運が良ければムササビの可愛い顔が見られるかも?
・幹周り 354cm
・樹 高 28m
・樹 齢 250年(推定)
・所在地 興福寺国宝館の区画の東北の角
クスノキ三兄弟
明治天皇ご来臨の記念樹
明治41(1908)年の陸軍大演習にご臨席された明治天皇がお掛けになった場所に記念植樹されたという3本のクスノキ。3本とも枯れることなく樹勢良く育ち、芝生に映えるのびのびとした姿はまるで森のようです。
・幹周り 480cm
・樹 高 26m
・樹 齢 140年(推定)
・所在地 飛火野の北側
樹齢500年超えのナギ
5世紀以上生きてきた異郷の巨樹
針葉樹らしからぬ葉を持つナギは、九州や台湾などに自生し、奈良公園では、奈良時代に春日大社に献じられたものが広がったと言われています。ゆっくりと育つ樹種として知られ、この太さでも樹齢は500年以上。ナギは動植物に影響を与える「ナギラクトン」と呼ばれる物質を分泌しているため、シカに食べられないので増えているそうで、春日山には天然記念物のナギ純林もあります。
・幹周り 330cm
・樹 高 13m
・樹 齢 500年以上
・保護指定 県指定天然記念物
・所在地 春日大社宝物殿の北側
東塔跡近くのセンダン
初夏に薄紫の花をつける爽やかな巨樹
センダンは、古くは墓地に植えられ、邪気を払うと言われていたそうです。5月中旬には、新緑とともに薄紫色の花をたくさんつけた爽やかな姿を見ることができます。先人たちも、その姿を愛でていたのかもしれません。晩秋には、葉を落とした枝先に薄い黄色の実をたくさん付け、野鳥がついばみにやって来ます。シカもこの実が好きなようで、よくこの樹の下でモグモグしています。
・幹周り 450cm
・樹 高 20m
・樹 齢 不明
・保護指定 県指定天然記念物
・所在地 東大寺東塔跡から東へ100m
西大門跡のエノキ
京街道起点の往来を見守ってきた木
西大門跡は、隣接する歩道(バス通り沿い)よりも一段高い場所にあるため、歩道からは巨樹の姿が見えず、一見立ち入りもできないようにも見えます。しかし、この場所に一歩足を踏み入れてみると、その静寂さと意外な巨樹の姿に驚かされます。エノキは、目印と憩いの場の提供を目的として、一里塚に多く植えられました。このエノキも、東大寺の「転害門」を起点とする京街道の一里塚に植えられたものと考えられています。どれほど多くの旅人たちが、この木の下を行き交ったのでしょうか。ベンチがあるので、ゆっくりと巨樹と過ごすことができます。
・幹周り 395cm
・樹 高 30m
・樹 齢 不明
・保護指定 県指定天然記念物
・所在地 東大寺西大門跡地
夜が明けましたが、6月5日(金)「ふふ奈良」OPENまでには間に合いました。朝食は8時です。今年は、奈良公園に出かけてみましょうか・・・
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(順不同・敬称略)
春日大社 〒630-8212 奈良市春日野町160 TEL 0742-22-7788
一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー
〒630-8361 奈良市池之町3 奈良県猿沢イン3階 TEL:0742-23-8288
環境省自然環境局 生物多様性センター
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