ZIPANG-4 TOKIO 2020 大神神社 宝物収蔵庫無料公開!「関西文化の日&三輪山フォトコンテスト開催!」

はじめに 記事をお届けするに当たり、今夏、関東・東北地域を直撃した、強烈な台風19号と、続く21号の記録的な大雨で、千葉や栃木、福島など5県の34河川で浸水被害や土砂災害により亡くなられた方々を始め、多岐に亘って被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。また、このたび我が国の世界遺産である沖縄のシンボル首里城の正殿等主要部分の全焼被害が続き、国民として深く哀悼の意を捧げつつ…


大神神社(おおみわじんじゃ)について…

ご祭神の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)がお山に鎮まるために、古来本殿は設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し三輪山を拝するという原初の神祀りの様を伝える我が国最古の神社です。


ご由来

当社の創祀(そうし)関わる伝承が『古事記』や『日本書紀』の神話に記されています。

『古事記』によれば、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)の前に現れ、国造りを成就させる為に「吾をば倭の青垣、東の山の上にいつきまつれ」と三輪山に祀(まつ)られることを望んだとあります。


また、『日本書記』でも同様の伝承が語られ、二神の問答で大物主大神は大国主神の「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」であると名乗られたとあります。そして『古事記』同様に三輪山に鎮まることを望まれました。この伝承では大物主大神は大国主神の別の御魂(みたま)として顕現(けんげん)され、三輪山に鎮(しず)まられたということです。


この様に記紀(きき)の神話に創祀(そうし)の伝承が明瞭に記されていることは貴重なことで、当社が神代に始まった古社中の古社と認識されており、ご祭神(さいじん)の神格が如何に高かったかを物語っていると言えます。


そして、ご祭神(さいじん)がお山に鎮しずまるために、当社は古来本殿を設けずに直接に三輪山に祈りを捧げるという、神社の社殿が成立する以前の原初(げんしょ)の神祀りの様を今に伝えており、その祭祀(さいし)の姿ゆえに我が国最古の神社と呼ばれています。


「大神」と書いて「おおみわ」と読むように、古くから神様の中の大神様として尊ばれ、第十代崇神(すじん)天皇の時代には国造り神、国家の守護神として篤(あつ)く祀(まつ)られました。平安時代に至っても大神祭(おおみわのまつり)、鎮花祭(はなしずめのまつり)、三枝祭(さいくさのまつり)が朝廷のお祭りとして絶えることなく斎行され、神階は貞観(じょうがん)元年(859)に最高位の正一位(しょういちい)となりました。延喜式(えんぎしき)の社格は官幣大社(かんぺいたいしゃ)で、のちに大和国一之宮(やまとのくにいちのみや)となり、二十二社の一社にも列なるなど最高の待遇に預かりました。


中世には神宮寺(じんぐうじ)であった大御輪寺(だいごりんじ)や平等寺を中心に三輪流神道が広まり、 広く全国に普及し人々に強い影響を及ぼしました。近世に入ると幕府により社領が安堵(あんど)されて三輪山は格別の保護を受け、明治時代にはその由緒によって官幣大社(かんぺいたいしゃ)となりました。現在も国造りの神様、生活全般の守護神として全国からの参拝があり、信仰厚い人々に支えられて社頭は賑わっています。


ご祭神


ご祭神(さいじん)は国造りの神様として、農業、工業、商業すべての産業開発、 方除(ほうよけ)、治病、造酒、製薬、禁厭(まじない)、交通、航海、縁結びなど世の中の幸福を増し進めることを計られた人間生活の守護神として尊崇(そんすう)されています。


そして、崇神(すじん)天皇の御代に大流行した疫病をご祭神(さいじん)が鎮(しず)めたこと、杜氏(とうじ)の高橋活日命(たかはしのいくひのみこと)がご祭神(さいじん)の神助(しんじょ)で美酒を醸(かも)したことから、医薬の神様や酒造りの神様として広く信仰をあつめておられます。


また、ご祭神(さいじん)の御名、「大いなる物の主」はすべての精霊(もの)をつかさどられる・統(すべ)られるという意味をあらわし、災をなす精霊(もの)をも鎮(しず)め給う霊威(れいい)から厄除け・方位除(ほういよけ)の神様としても厚く敬(うやま)われています。


三輪山

三輪山は、奈良盆地をめぐる青垣山の中でもひときわ形の整った円錐形の山です。
古来、大物主大神が鎮(しず)まる神の山として信仰され、『古事記』や『日本書紀』には、御諸山(みもろやま)、 美和山、三諸岳(みもろだけ)と記されています。高さ467メートル、周囲16キロメートル、面積350ヘクタールのお山は松・杉・檜などの大樹に覆われて、一木一草に至るまで神宿るものとして尊ばれています。


特に杉は『万葉集』をはじめ、多くの歌集に詠われ「三輪の神杉」として神聖視され、後世に三輪山の杉葉で造られた杉玉が酒造りのシンボルとして酒屋の軒先に飾られるようになりました。また、山中には神霊しんれいが鎮しずまる岩が点在し、磐座(いわくら)と呼ばれて信仰の対象となっています。神社の古い縁起書には頂上の磐座(いわくら)に大物主大神(おおものぬしのおおかみ)、中腹の磐座(いわくら)には大己貴神(おおなむちのかみ)、麓の磐座(いわくら)には少彦名神(すくなひこなのかみ)が鎮(しず)まると記されています。


三ツ鳥居と拝殿

大神神社拝殿の奥は禁足地として普段は神職さえ足を踏み入れない神聖な場所で、禁足地と拝殿の間には結界として三ツ鳥居(みつとりい)と瑞垣が設けられています。三ツ鳥居(みつとりい)の起源は不詳で、古文書にも「古来一社の神秘なり」と記され、本殿にかわるものとして神聖視されてきました。


この鳥居は明神型の鳥居を横一列に三つ組み合わせた独特の形式で「三輪鳥居」とも呼ばれています。中央の鳥居には御扉(みとびら)があり、三輪山を本殿とすれば、三ツ鳥居(みつとりい)は本殿の御扉の役割を果たしていると言えます。


拝殿は鎌倉時代に創建されたことが文献に見え、現在の拝殿は寛文(かんぶん)四年(1664)徳川四代将軍家綱公によって再建されたものです。白木造りの質実剛健(しつじつごうけん)な建物は横が約17m(桁行(けたゆき)九間)、縦が約8m(梁行(はりゆき)四間)の切妻造(きりづまつくり)で、正面には唐破風(からはふ)の大きな向拝(こうはい)がつき、屋根は檜皮(ひわだ)で葺(ふ)かれています。


拝殿は江戸時代の豪壮(ごうそう)な社殿建築として、三ツ鳥居(みつとりい)と共に国の重要文化財に指定されています。



11月16日と17日の両日は「関西文化の日」です

大神神社「宝物収蔵庫」無料公開!


関西文化の日とは、関西元気文化圏推進協議会と関西広域機構の共催にて毎年11月に開かれている文化イベントで、近畿2府4県に三重県、福井県、徳島県、鳥取県を含む地域で美術館、博物館、資料館等の文化施設(原則として常設展示)を入館無料で開放し、美術・芸術に親しんでもらい、関西地方の魅力ある文化作りを楽しんでもらうため実施しています。


当神社にも境内祭祀遺跡出土品、重要文化財の「楯」、県指定文化財の「御神像」をはじめ、鏡、古絵図など多数のものが納められ、展示される「宝物収蔵庫」が祈祷殿前にあり、11月16日と17日の両日は無料公開いたします。

是非この機会にお立ち寄り下さい。


境内のご案内



第9回「三輪山フォトコンテスト」作品大募集 (大神神社)


大神神社では御神体の三輪山をはじめ、大神神社をテーマとしたさまざまな写真を広く募集する「三輪山フォトコンテスト」を開催しています。このコンテストも今回で9回目を迎え、毎回150点を超す作品が神社に寄せられています。「三輪山及び周辺の四季折々の風景(三輪山内での撮影は厳禁)」・「大神神社(率川神社などの摂末社を含む)の祭礼(年中行事を含む)」「境内の風景や動植物」をテーマに、皆さんからの作品を募集しています。皆さんがおさめた決定的一瞬や大切にしたい風景など、ふるってご出品ください!


11月16日と17日の両日は「関西文化の日」です。

大神神社「宝物収蔵庫」無料公開!をしております。
併せて大和路の秋の紅葉をご堪能ください。ベストショットのご応募をお待ちしております。


開催期間 応募締切 令和2年3月6日(必着)

開催場所 大神神社

大神神社宮司賞    1点 賞金5万円
優  秀  賞    2点 賞金2万円
佳     作     若干 賞金5千円

お問合わせ先 0744-42-6633(9~17時) (大神神社「三輪山フォトコンテスト」係)


大神神社について、更に詳しくは下記のリンク先にてご覧いただけます。

ZIPANG TOKIO 2020 「神代に始まった古社中の古社 原初の神祀りの様を伝える 三輪明神 大神神社(その壱)」


ZIPANG TOKIO 2020 「古社中の古社 三輪明神 大神神社 四季のおまつり(その弐)」


ZIPANG TOKIO 2020 「天皇陛下のおことば と 国家・御皇室の安泰と国民の幸福を祈る大神神社の年頭を飾るご神火の祭典(新年特別編)」



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(敬称略)

大和国一之宮三輪明神 大神神社 〒633-8538 奈良県桜井市三輪1422 TEL 0744-42-6633



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。   

ZIPANG-4 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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