はじめに 記事をお届けするに当たり、今夏、関東・東北地域を直撃した、強烈な台風19号と、続く21号の記録的な豪雨で、千葉や栃木、福島など5県の34河川で浸水被害や土砂災害により亡くなられた方々を始め、多岐に亘って被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。また、このたび我が国の世界遺産である沖縄のシンボル首里城の正殿等主要部分の全焼被害が発生。やりきれぬ国民的ショックも癒えぬ中、重ねて2019年12月4日、アフガニスタン東部で長年医療と共に当地に用水路を完成させた国民的英雄、中村哲医師の暗殺事件が続きました。余りにも大き過ぎる一連の悲報に暮れた昨今です。今私達は世界平和の為に何が出来るか…?貴方が遺した後姿から一人ひとりが何かを学び取り、その実践こそが御恩返しに繋がるものと思います。謹んで哀悼の意を捧げつつ。合掌
ミッションは、継承と躍進:Succession & Breakthrough〜先人たちが大切にしてきたものを継承しつつ、時代の変化に柔軟に対応して躍進する〜
「ゆっくりしようと思って来たけど、観光客だらけで全くのんびりできなかった。」
「観光地化されすぎていて白川郷の価値が失われている気がする。」
岐阜県白川村の合掌造り集落で、この数年毎日のように耳にする観光客の声です。
「昔は今よりもっと風景が良かった。一部の観光客によって農地が荒らされている。」
「観光客が多すぎて生活が落ち着かない。」
といった村内住民の声も多数出てくるようになりました。
このような観光客、住民の声を反映し、この度白川郷では地域商社「合掌ホールディングス株式会社」を設立。
新会社では、村民による村民のための村民の地域商社であり、白川村・合掌造りの持続可能な発展を目指しています。
合掌造りの屋根をイメージしやすいよう、設立日は八月八日、資本金は八八八百万円と八で統一しました。
合掌造りの価値創出、現状の観光課題を可能性に変える地域商社として村の魅力を高める観光地経営を行うためのものです。
■法人設立の目的・目指す姿
①地域資源を最大限に活用し、観光客が長く滞在したくなるような仕組み・体験・空気感を創っていく
②地域の雇用を生み出しお金が落ちる仕組みを造成する
新会社では、一度訪問したお客様がまた訪れたくなることはもちろんのこと、友だちや家族に語りたくなるような体験、また地元を離れた若手が自然と地元に戻りたくなる、そして村民自身が心から自分たち地域を誇れるようになることを目指しています。
■ミッション
継承と躍進:Succession & Breakthrough
〜先人たちが大切にしてきたものを継承しつつ、時代の変化に柔軟に対応して躍進する〜
知名度は日本のみならず世界各地、特にアジア地域で向上傾向にあり、多くの旅行者に足を運んで頂いている現状です。このような状況は大変喜ばしいことですが、白川村は我々の生活空間でもあります。観光地化による文化消失は絶対避けなければならず、量的思考から質的思考への転換点だと感じていました。
■主要メンバー
代表取締役社長には村内で合掌造り民宿・源作を営む鈴口悦子氏(69)が就任。
鈴口代表は、『合掌造りの本質的価値がお客様に伝わっていない。数より質を重視する時ではないかと思う。合掌造りの価値を高めてくれる心強い仲間が集まってきたので動いていく覚悟をした。』と語った。
CMOには、4年前から白川村に携わっているNOFATE代表の藤田氏を起用。
『補助金や助成金に頼ることなく、地域の事を地域の人以上に考えている藤田氏に出会って一緒に進めていきたいと感じた。真摯な姿勢と心意気を買った!』と前述の鈴口代表は述べた。
また運営アドバイザーには飛騨市・高山市で11棟の町家一棟貸切宿及び様々なインバウンド向け体験を手掛けるHIDA IIYO代表の松場氏とした。
「白川郷」法人設立 その後の実績(1)
〜 訪日外国人客によりワクワクを!滞在時間を延ばす仕組み作り 〜
白川郷の歴史や文化を学べる音声ガイド付き英語マップ
「村まるごとガイドマップ」を11月から配信開始しています。
村まるごとガイドマップの3つの特徴
1.現地の歴史・文化・生活風土などに興味を持つ外国人旅行者向けの音声ガイド付きマップ
2.村全体を一つの博物館や美術館のように捉え、音声ガイドと共に楽しむことが可能
3.観光客のスマートフォンからアクセス可能で紙の地図を減らしていくエコな取り組み
村まるごとガイドマップ誕生の背景
様々な地域(白川村、高山市、飛騨市、浅草)で外国人観光客に街頭インタビューを実施したところ、
豪欧米の訪日外国人は現地の歴史・文化・生活風土に大変興味を持っていることがわかりました。
特に白川村のような歴史・文化を継承している地域では、「どのような生活している人がいるのか?」
「後継者問題は深刻か?」「この地域のメインの収益源は何か?」等、ローカルな地域へのより深い
質問が多数あったため、それらの知的好奇心に対応するマップが必要だと感じていたのでした。
村まるごとガイドマップの使い方・利用シーン
URL/QRコードから直接アクセス可能。村内の歴史・文化・生活などをより深く知りたいニーズに対応。
【「村まるごとガイドマップ」製品概要】
価格: PWYW(Pay What You Want)方式採用
販売方法:宿泊施設、飲食店、土産屋や周辺地域で配布
*β版にて今後適宜アップグレード予定
続く・・・
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
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