ZIPANG-4 TOKIO 2020 環境省 チーム 新・湯治とは 「第6回セミナー、現代人の生活に"寄り添う温泉"」開催

はじめに 記事をお届けするに当たり、昨夏、関東・東北地域を直撃した、強烈な台風19号と、続く21号の記録的な豪雨で、千葉や栃木、福島など5県の34河川で浸水被害や土砂災害により亡くなられた方々を始め、多岐に亘って被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。また、このたび我が国の世界遺産である沖縄のシンボル首里城の正殿等主要部分の全焼被害が発生。やりきれぬ国民的ショックも癒えぬ中、重ねて2019年12月4日、アフガニスタン東部で長年医療と共に当地に用水路を完成させた国民的英雄、中村哲医師の暗殺事件が続きました。余りにも大き過ぎる一連の悲報に暮れた昨今です。今私達は世界平和の為に何が出来るか…?中村氏が遺した後姿から一人ひとりが何かを学び取り、その実践こそが目指した真の世界樹に繋がるものと思います。謹んで哀悼の意を捧げつつ。合掌

「国民保養温泉地」を3カ所ご紹介いたします。

山形県「銀山温泉郷」
銀山温泉は、かつて江戸時代初期の大銀山として栄えた「延沢銀山」の名称に由来しています。 大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造多層の旅館が銀山川の両岸に沿って軒を並べ、昔ながらの独特な景観を味わうことができます。

石川「白山温泉郷」岩間温泉の憤泉塔群

白山温泉郷は、山間部に点在している手取温泉、岩間温泉、及び中宮温泉からなり、温泉施設のある場所としては手取地区、一里野地区、新岩間地区、岩間地区、中宮地区の5地区に分けられます。いずれも白山を源とする、手取川の本流、支流の沿岸に位置しており、 豊かな自然に恵まれた地域であります。 白山麓一帯は、全国でも有数の豪雪地帯であるが、これら温泉地では冬のスキーや夏の トレッキングなど、地勢を活かしたレジャーを楽しみながら、温泉を利用することで心身 のリフレッシュを図ることができる保健休養地として親しまれています。

大分「由布院温泉郷」

由布院温泉は大分県のほぼ中央部にある由布院盆地に位置する温泉郷で、岳本(たけもと)石松(いしまつ)八山(はちやま)乙丸(おとまる)などの諸温泉からなり、湯平温泉とともに「湯布院温泉」の名で国民保養温泉地に指定されています。

湧出量・源泉数ともに日本一多い「おんせん県おおいた」の中でも、由布院温泉は日本第二位といわれる約900もの源泉数と日本第三位の毎分38600Lの湧出量を誇っています。

泉質は多くが単純温泉又はアルカリ性単純温泉に分類されますが、なかには塩化物泉や炭酸水素塩泉の塩類泉も存在します。単純温泉は刺激が少なく、お湯に癖がないことから万人向きで、お子様からお年寄りまでの幅広い年齢の方や外国の方も安心して入浴ができます。

また単純温泉には、疲労回復など一般的な適応症のほかに、自律神経不安定症、不眠症、うつ状態に対しても適応があります。刺激が少ない分、長期に逗留しても湯疲れせず、由布院盆地ならではの朝霧や由布岳を眺めながら、自然景観の中でゆったりと過ごす由布院温泉の入浴は、心身共にリラックスでき、心理的ストレスから解放されるなどの癒し効果が期待できます。

アルカリ成分の働きにより湯ざわりはなめらかで、保湿効果があるとされるメタケイ酸も豊富な事から美肌の湯としても人気があります。


新しいとりくみ「チーム 新・湯治」

環境省では、現代のライフスタイルにあった温泉地での滞在方法を「新・湯治」と位置づけ、この趣旨に賛同頂ける方を「チーム 新・湯治」としてネットワーク化する取組を行っています。チーム員間の情報交換等を通じ、自治体、団体、企業など、多種多様な連携が生まれ、温泉地において新しい取組が展開されることを期待しています。

この度、「チーム 新・湯治」では、チーム活動の一環として、第6回目のセミナーを、「現代人の生活に"寄り添う温泉"とは」として開催いたします。


1.背景・目的

平成29年7月に自然等の地域資源を活かした温泉地の活性化に関する有識者会議において、現代のライフスタイルにあった温泉地での過ごし方が「新・湯治」として提案されました(「新・湯治の推進 -温泉地の活性化に向けて」)。

「新・湯治」は、温泉入浴に加え、周辺の歴史・文化、食などを活かした多様なプログラムを楽しみ、また、地域の人々とのふれあい等を通じて、温泉地で心身ともにリフレッシュすることと、温泉地を多くの人が訪れることで、温泉地のにぎわいを生み出していくことを目指しています。

環境省では「新・湯治」の推進の一環として、この趣旨に賛同頂ける方を「チーム 新・湯治」としてネットワーク化し、チーム員間の情報共有、意見交換を通じて温泉地でのこれまでになかった新しい取組の展開を促しています。

本セミナーは、チームの活動の一つであり、今回は「現代人の生活に"寄り添う温泉"とは」として実施いたします。

2.主催

環境省

3.日時・場所等

公益財団法人日本交通公社地下1階「旅の図書館」

日時:令和2年3月3日(火)14:00~16:45
場所:公益財団法人日本交通公社 地下1階「旅の図書館」
〒107-0062 東京都港区南青山二丁目7番29号日本交通公社ビル 東京メトロ銀座線、半蔵門線、都営大江戸線「青山一丁目」5番出口から徒歩3分

参加費:無料


4.対象者

(1)「チーム 新・湯治」チーム員(構成員含む)

(2)「チーム 新・湯治」への参加を検討している団体

5.開催概要

(1)開会挨拶

(2)セミナーの趣旨説明、講師紹介 

(3)「温泉地を舞台に、働き方のセルフマネジメントを支援する(仮)」

講師:株式会社リヴァ 代表取締役社長 伊藤 崇 氏


(4)「日常生活に、温泉を核としたリラックス環境・アクティビティを取り入れる(仮)」   


講師:株式会社飯田産業 江の島アイランドスパ 岩渕航介 氏

(5)意見交換

(6)環境省の令和2年度事業の取組紹介


(7)閉会挨拶

会場には、チーム員の取組を紹介する展示スペースを設ける予定です。


6.申込方法 

申込方法は以下のURLに掲載されている参加フォームより2月25日(火)までにお申し込みください。

https://reg18.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mjsf-sfpcn-a2a6c02e155a2638ef2b2bfa8e8e4935


*本セミナーは公開で実施します。

7.問合せ先

<本件受託者(事務局)> 

公益財団法人日本交通公社 チーム新・湯治係(担当:後藤・安谷・有田・岩崎)

TEL:03-5770-8440  FAX:03-5770-8359
E-mail: shintoji-seminar@jtb.or.jp

8.「チーム 新・湯治」チーム員募集について

参加費は無料です。

申込用紙に必要事項を記載の上、原則として下記宛先までメールにて御提出ください。


申込先:onsen@env.go.jp TEL:03-3581-3351 FAX:03-3595-0029
環境省自然環境局自然環境整備課温泉地保護利用推進室


参考

新・湯治の推進 -温泉地の活性化に向けて-


新・湯治とは

多くの人が「好き」と答える温泉。ただ、今の日本は、その本当の魅力に触れていないのではないでしょうか? 温泉地には、温泉だけでなく多様な自然、歴史・文化、食など様々な魅力が詰まっています。

新・湯治とは、平成29年7月に「自然等の地域資源を活かした温泉地の活性化に関する有識者会議」により提言された、現代のライフスタイルにあった温泉地の過ごし方の提案です。

新・湯治は、温泉地周辺の地域資源を多くの人が楽しみ、温泉地に滞在することを通じて心身ともにリフレッシュすること、そして温泉地を多くの人が訪れることで、温泉地自身のにぎわいを生み出していくことを目指しています。

あなたも新しい温泉地の過ごし方を体験してみませんか?


新・湯治の取組

新・湯治の推進のためには、温泉地だけでなく、多様な団体、企業、行政及び個人の取組が求められます。有識者会議では、新・湯治を提供する場として、よりよい温泉地をつくるプランとして、新・湯治推進プラン(図:新・湯治推進プラン概念図)が提案されています。単なる観光地ではなく、現代社会の課題を解決する場として温泉地が果たす役割は重要です。

図:新・湯治推進プラン概念図


温泉の定義

温泉

温泉は、昭和23年に制定された「温泉法」により、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、表1の温度又は物質を有するものと定義されています。


表1

1. 温度(温泉源から採取されるときの温度)摂氏25度以上

2. 物質(以下に掲げるもののうち、いずれか一つ)


療養泉

療養泉とは、温泉(水蒸気その他のガスを除く。)のうち、特に治療の目的に供しうるもので、表2の温度又は物質を有するものと定義されています。


表2

1. 温度(源泉から採取されるときの温度) 摂氏25度以上

2. 物質(以下に掲げるもののうち、いずれか一つ)


療養泉の泉質分類


国民保養温泉地

国民保養温泉地とは、温泉の公共的利用増進のため、温泉利用の効果が十分期待され、かつ、健全な保養地として活用される温泉地を「温泉法」に基づき、環境大臣が指定するものです。
国民保養温泉地の選定は、概ね以下の基準によって行われており、昭和29年から指定が始まりました。令和元年10月現在では、全国で80箇所が指定されています。


第1 温泉の泉質及び湧出量に関する条件

(1)利用源泉が療養泉であること。

(2)利用する温泉の湧出量が豊富であること。なお、湧出量の目安は温泉利用者1人あたり0.5リットル/分以上であること。

第2 温泉地の環境等に関する条件

(1)自然環境、まちなみ、歴史、風土、文化等の観点から保養地として適していること。

(2)医学的立場から適正な温泉利用や健康管理について指導が可能な医師の配置計画又は同医師との連携のもと入浴方法等の指導ができる人材の配置計画若しくは育成方針等が確立していること。

(3)温泉資源の保護、温泉の衛生管理、温泉の公共的利用の増進並びに高齢者及び障害者等への配慮に関する取組を適切に行うこととしていること。

(4)災害防止に関する取組が充実していること。



鎹八咫烏記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(敬称略)

環境省 〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館 TEL 03-3581-3351

由布院温泉旅館組合 〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上2863 TEL 0977-85-7667

公益社団法人石川県観光連盟
〒920-8580 石川県金沢市鞍月1丁目1番地TEL:076-201-8110
〒460-0008 名古屋市中区栄4-16-36 久屋中日ビル3階TEL 052-261-6067

一般社団法人 尾花沢市観光物産協会
山形県尾花沢市上町6丁目1-16パレットスクエア内 TEL:0237-23-4567

銀山温泉組合(銀山温泉案内所 0237-28-3933)

  


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。


読者からご意見が届きましたのでご紹介いたします。

『読者の声』

雪景色の中で湯治はいいですね。 温泉地の果たす役割をより良くしてにぎわいを 生み出すことができたら、ますます魅力的な 温泉が楽しめると思います。 

ZIPANG-4 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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