ZIPANG-4 TOKIO 2020 春爛漫!桜巡礼 島根~石見へ~【なつかしの石見の国】

みろく公園の枝垂れ桜【鹿足群吉賀町】
桜の美しさとともに町並みの緑に癒される


~~~✜✜✜~~~

ー新型コロナ菌肺炎のパンデミックに寄せてー

昨年は、皇室の御代替わりで年号も平成から令和元年へと引き継がれました。
我が国は、東日本大震災を始めとする災害続きで七転八起の平成時代でした。しかし、多くの犠牲者を出し、課題は山積みでも、令和年号には明るい光を求めて歩み出したばかりです。

そこへ今、日本ばかりか予想だにしない世界的な規模で新型コロナ肺炎パンデミックが各国で拡散し猛威を奮っております。

未だ目に見えない相手に特効薬も、終息期の予想も付かない状況下で、ある日突然、自分が加害者或いは、被害者となるかも知れないのです。

密集、密閉、密接 の "三密 " と、自己中心の行動がコロナ菌の喜ぶ条件と申します。ならば 、今、私達に出来ることはただ一つ。それとは反対行動をとれば良いだけの話ですね。

当面は一人一人がその "三密 " を守りましょう。皆が心を合わせれば、コロナ菌は行き場を見失うのです。

どうか、世界各国が足並みを揃え、協力しあって一日も早く平和な日々が訪れますように。

編集局より

~~~✜✜✜~~~


春爛漫!桜巡礼 島根~石見へ~

三隅神社(浜田市)
境内に隣接して造られた「三隅公園」は、地元の人々がつつじを植え続け、平戸つつじや久留米つつじなど合わせて約5万本ものつつじが植えられている中国地方屈指のつつじの名所です。公園の頂上には「三隅梅林公園」があり、7種類もの梅が1,000本以上植えられています。※令和2年の三隅つつじ祭りは、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止となりました。残念ですが…来年に期待いたしましょう‼

日本三大稲荷の一つ「太皷谷稲成神社」 朱色が鮮やかな境内と神殿

城下町津和野の中で、町を見下ろすように鎮座し、一際存在感を示しているのが太皷谷稲成神社です。千本あるといわれる朱塗りの鳥居階段を登ると、広い境内の立派な神殿にたどり着きます。境内からは津和野町内を一望できる絶好のビュースポットです。津和野に訪れた際には観光コースの中にぜひ入れてくださいね。御神徳は五穀豊穰・産業発展・商売繁昌・開運厄除・福徳円満・願望成就などなど、運気の上がるパワースポットです。

 津和野百景図 津和野町郷土館所蔵

今からおよそ150年前の江戸時代の終わりの様子を描いた「津和野百景図」には、当時の風景や様々な祭りなど当時の人々の豊かな生活ぶりが百枚の絵としてまとめられています。「津和野城跡」や「弥栄神社の鷺舞」、「鷲原八幡宮の大杉」などの指定文化財はもとより、青野山や高津川など今後文化財として大切に残していくべき対象が数多く描かれ、百枚の絵はさながら当時の「文化財ガイドブック」といってもいいでしょう。 「津和野百景図」を手本として、町並みや伝統行事、自然景観を守り伝えてきた津和野の人々の暮らしそのものが「日本遺産」として認められたのです。

  


なつかしの石見の国 交流三回廊とは

豊かな自然の残る石見地方

黒松海岸の夕日(江津市)

宮ケ島衣毘須神社の夕日(益田市)

室谷の棚田の夕日(浜田市)



石見の国からメッセージ

海の道

島根県と広島・山口県の県境に連なる山岳地帯に沿って、 東西に山里が並ぶが、その山里には四季それぞれに特色ある 自然景観と、住民の生活が展開されています。
その特色を広くアピールし、来訪者との交流を進めたい。


温の道

石見地方の山間・中央部にある生活圏を、東西に繋ぐ道。
そこには永い歴史のなかで、自然と一体になった人々の暮らしがあり、各地に散らばる温泉の温かみを、人間の温情になぞらえ温の道として、来訪者と暖かい交流を図りたい。


四季の道

日本海に沿って東西に連なる石見の街々は、古くから海による交流を見てきた歴史があります。それが時代の変遷で大きく影響してきましたが、海の恵みは捨てがたい。今こそ日本海を見直し、広く 人々との交流を深めたいと熱望しています。

永明寺(ようめいじ)総茅ぶきの本堂と庭園の紅葉が見事

津和野出身で明治~大正にかけて活躍した文豪・森鷗外が1人の石見人として眠ることを願い、そのお墓が佇む「永明寺」。深い木々に囲まれた坂道を上ると、水戸黄門で有名な徳川光圀の師・心越禅師(しんえつぜんじ)の揮毫と伝えられる文字が掲げられた山門があります。歴代の津和野城主の菩提寺で、寺宝館には森鷗外の遺書や県の文化財の複製も展示してあります。総茅ぶきの本堂は圧巻で、奥にある庭園も美しく、特に紅葉の時期には時間を忘れて見とれてしまいそうです。また、毎月8日の5:00~坐禅会を開催しています。日本の原風景のような光景を楽しんでください。  


魅力の「交流三回廊」、全てご紹介したいところですが本号は桜がテーマ、機会があれば又の折にご紹介したいと存じます。


石見の国 🌸 桜10選 🌸


三隅大平桜【浜田市三隅町】

2種類の桜の特徴を持つ貴重な桜

国の天然記念物に指定されており、彼岸桜と山桜の両方の性格を併せ持つ貴重な品種の「三隅大平桜」。所有者の屋号と木の所在地の字名が「大平」ということから名づけられました。推定樹齢は約660年、枝張りは東西24m・南北29.6mもある巨木で、白色の花が満開となる時期にはまるで、雪が降り積もった小山を見るような景観が目の前に現れます。桜の所有者の祖先が馬をつなぐために植えたと伝えられているこの桜は、全国でも5本の指に入る古木で太い幹の中は空洞になっていますが、毎年懸命に花を咲かせています。開花の時期にはお祭りも開かれ、多くの花見客で賑わいます。  


井川の一本桜【浜田市三隅町】

のどかな風景が広がる場所に咲く1本桜

近くに障害物がなく360度どこからでも眺めることができる「井川の1本桜」・樹齢は約250年とされ、幹周りは約2.7m、高さ約11m、見頃は4月上旬から中旬の遅咲きの山桜です。国の天然記念物に指定されている「三隅大平桜」から9kmほど離れた所にあるので、一緒に立ち寄るのもおすすめ。背後には棚田、桜の下には水仙が咲いているので桜とのコントラストも楽しむことができます。開花の時期に開催される「桜まつり」では、地元の郷土料理がふるまわれるので、のどかな風景の中に咲く1本桜と、おいしい郷土料理を楽しんでくださいね。  


雪田長源寺の枝垂れ桜【邑智郡邑南町】

島根県の天然記念物に指定された枝垂れ桜

胸高幹周3m、樹高約14m、枝ぶりは南北に20.7m、東西に17.8mあります。花は淡い紅色で、樹皮は枝垂桜の特徴である縦割れが見られ、見事な枝を四方に張っています。樹齢は300年以上と推定されます。平成15年に島根県の天然記念物に指定されています。


断魚渓公園の桜【邑智郡邑南町】

文化的遺産としても名高い国の名勝の桜

国の名勝として指定されている断魚渓。断魚渓は、江の川支流の濁川が岩山を侵食してできた渓谷で、自然が作り出した深い淵や滝で彩られた延長約4kmにわたる彫刻美は見応え抜群です。春には断魚渓公園内に桜の花が咲き乱れ、見る人の目を楽しませてくれます。


金谷城山桜【益田市美都町】

大人が5人で手をつないでやっと届く太さの1本桜

幹回りが7m以上という、大人5人が手をつないでやっと届くほどの太さのエドヒガンの一本桜で、島根県の指定文化財・天然記念物に指定されています。町道の東側の丘陵中腹にあるこの桜は「金谷城山桜」と呼ばれ、樹齢は500年以上、樹高15m、地上2~3mのところで枝が大きく3本に分岐し、東西19m、南北25mという枝張りです。入船山城を築いた澄川氏が金谷の地に移り住んだ際に、城の出丸部分にあたる所に植えられたと伝えらています。見頃の季節になると、丸く生い茂った枝がピンクの花びらに覆われ、毎年、市外・県外からも多くの観光客や写真家たちが訪れ、愛でる桜です。 


医光寺【益田市染羽町】

雪舟の水墨画の世界が広がる庭園

雪舟が住職として招かれたお寺として知られている医光寺。国の指定を受けている「雪舟庭園」は鶴を形どった池の中に亀島が浮かんで見えます。春にはしだれ桜や一面のつつじ、夏は緑が涼しく、秋には大きな楓が赤く染まり、冬は真っ白な雪。と、四季折々の違った表情を味わうことができます。境内には雪舟を火葬にしたという灰塚やこの地で長く続いた領主「益田宗兼」のお墓のほか、羅漢像など歴史を感じる彫刻も。また、本堂には「願い文」が置いてあり、七夕と大晦日にご供養されます。勇壮豪快な作りの総門は県の文化財に指定されています。


山本の白枝垂桜【江津市川平町】

花すだれのような光景が広がる桜

桃山時代に中国から苗を取り寄せたと言われ、推定樹齢が400年にも達する「山本の白枝垂れ桜」。江津市川平町の山本家跡地にある一本桜で、高さは約15m、幹まわり2・5m以上、垂れ枝は3~4mの長さになり、見頃の時期は白い小花が咲き「花すだれ」を思わせる光景が広がります。昔から「林堂(りんどう)」という愛称で地元の人々からも親しまれており、県の天然記念物にも指定されています。


金毘羅公園の桜【邑智郡川本町】

満開の時はピンク色に山が染まります!

満開時には山の斜面がピンク色に染まる「金毘羅公園の桜」。細い道ではありますが、車で展望広場がある頂上まで行くこともできます。ソメイヨシノなど、開花時期の異なる桜が数多く咲き乱れ、比較的長い期間にわたって訪れる人々を楽しませてくれます。旧JR三江線「石見川本駅」や宿泊施設「おとぎ館」も近いのでそちらも併せて楽しんでくださいね。   


鷲原八幡宮【鹿足郡津和野町】

「津和野百景図」に描かれた場面が多くある八幡宮

日本遺産に認定された「津和野今昔~百景図を歩く」の資料となった「津和野百景図」で描かれた場面が残る鷲原八幡宮。鎌倉の鶴岡八幡宮のものを模したという流鏑馬(やぶさめ)馬場は、日本で唯一現存する当時の原型を残した馬場とされ、県の史跡にもなっています。春には流鏑馬神事が行われ、桜が舞い散る中、的を射抜く音と馬が駆け抜ける音が響き渡ります。八幡宮の裏手には大杉がそびえたち、その大きさは圧巻です。拝観自由


みろく公園の枝垂れ桜【鹿足郡吉賀町】

桜の美しさとともに町並みの緑に癒される  

吉賀町役場など公共施設が集まっているところの裏手にある小高い山に、ある桜の名所「みろく公園」。小高い所にある公園から桜とともにながめる町並みと山々の緑に心が癒される小さな公園です。高さ約25メートル、樹齢300年を超えるしだれ桜は、エドヒガンの変種で町の天然記念物に指定されています。

桜の他にも! カタクリ

吉賀町の樋口にある民家の裏山にたくさん自生しているカタクリ。かつては10平方メートル程度だったものですが、地元の方々の努力によって1200平方メートルもの広さで咲き誇るようになった西日本でも貴重な群生地です。3月下旬から4月初旬にかけてが見ごろです。



続く・・・



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(敬称略)

一般社団法人 大田市観光協会(大田市役所仁摩支所内)
〒699-2301 島根県大田市仁摩町仁万 562-3 電話: 0854-88-9950

石見観光振興協議会 事務局
〒697-0041 島根県浜田市片庭町254 島根県西部県民センター観光振興課内
電話番号 0855-29-5647

公益社団法人 島根県観光連盟
〒690-8501 松江市殿町1番地 島根県観光振興課内 電話: 0852-21-3969



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。


ZIPANG-4 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

0コメント

  • 1000 / 1000