ZIPANG-4 TOKIO 2020 出石城下町の名刹圓覚山 宗鏡寺と宮本武蔵心の師 沢庵和尚(その2)

沢庵和尚が、48才から8年間過ごした宗鏡寺境内にある草菴「投淵軒」


沢庵和尚の夢に出てきたとされる「夢見の鐘(願いの鐘)」


宗鏡寺 本堂


出石城下町の名刹宗鏡寺は、室町時代に但馬守護大名山名氏の菩提寺として創建されました。 しかし、山名氏の治世後、江戸時代に入る頃には荒れ果てていました。見かねた出石出身の沢庵和尚が、親交のあった出石藩主に再興を勧め、寺は再建されることとなりました。


晩年には沢庵が小さな庵を設けて暮らしたことなどから、城下町の人々から親しみをもって「沢庵寺」と呼ばれ、現在も臨済宗大徳寺派の禅刹として広く知られています。
是非、現地で動乱の時代を生きた沢庵和尚の生涯に触れてみて下さい。




沢庵和尚

柳生宗矩・宮本武蔵の剣は心身鍛錬の師匠・沢庵禅法に依るものです。出石に生まれ、漬物の "たくあん漬" は自ら創作し、広めたものと伝えられています。


宗鏡寺には沢庵和尚が作られた「鶴亀の庭」や「心字の池」、和尚お手植えと言われています 「胡蝶わびすけ」、和尚の夢に出てきたとされる「夢見の鐘」等が現存しています。


また、48才から8年間過ごした「投淵軒」では数多くの和歌をつくり、書物をあらわしました。


昨夜は寝ぼけて夢でも見ていたのか⁉あと丁度半分と申し上げましたが、今朝確認してみると何とまだ三分の一も紹介できてなくて…まるで狐につままれたような気分でした・・・

それでは、前号に引き続き「宗鏡寺の境内」を、ご案内いたします。


宗鏡寺の境内

対来閣

お茶室

対来閣は4畳半のお茶室です。


投淵軒

沢庵和尚が家光の招きで、江戸品川東海寺に移る前の、8年間を過ごしたとされる投淵軒。

沢庵和尚48歳の折、出石に戻られここに四畳半一間の庵を結ばれて、
8年間、数多くの和歌をつくり、書物をあらわしました。
たくあん漬もここで工夫されたと言われております。


沢庵和尚塔所

こちらは沢庵和尚の塔になります。

沢庵和尚は73才、東京品川の東海寺で亡くなった。
宗鏡寺には沢庵和尚と共に、歴代の住職の墓もつくられています。


心字の池

沢庵和尚作庭の心字の池

投淵軒の前庭は沢庵和尚自ら作ったもので、池は「心字の池」と申します。「心」という字を表していることからこう呼ばれております。


願いの鐘

一寄進された英霊回養の鐘

こちらは山門を鐘楼にした珍しいものです。 鐘は英霊回養の為に豊岡の方が一寄進された、願いの鐘と申します。


鶴亀の庭

沢庵和尚作庭の鶴亀の庭。

こちらの庭は沢庵和尚作庭と伝えられております、鶴亀の庭と申します。 右の木を鶴に見立て、池の中の島が亀になります。この庭は県の文化財に指定されております。前の石は江原に在りました但馬国分寺の礎石で、一千年以上経っております。


胡蝶ワビスケ椿

沢庵和尚お手植の椿。

写真左手に見えるのが沢庵和尚お手植と言われております椿、胡蝶ワビスケ(侘助)です

ご住職曰く
「400年の老木と思うと、咲いてくれて有難うございます。感謝の一念でございます。」


咲かずの椿〜 側室が受けた封建社会の
パワハラ悲話〜

花びらが開かないうちに落ちてしまうと言われる不思議な椿。

その昔、出石城主の側室が、世継ぎを産む必要がなくなったため、庵に幽閉されました。
庭先の椿をじっと見つめながら過ごしていましたが、さびしさや嫉妬のあまり、とうとう自害してしまいました。

その後、椿は毎年花はつくが、花びらが開かないうちに落ちるようになったと言われています。この事から、「開かずの椿」、「側女椿」、「咲かずの椿」などと呼ばれています。 


本日のご案内は、これまでといたしますが、近日中に宗鏡寺・禅体験ツアーとして「坐禅体験」「写経体験」「写仏体験」「竈で炊飯!薪割り体験!」「御朱印」「年中行事」等についてご案内いたします。



宗鏡寺(沢庵寺)は兵庫県豊岡市出石町にあります。

出石(いずし)町は兵庫県豊岡市にある地区で、かつての出石城の城下町。

城下町出石 辰鼓楼(しんころう)は日本最古と伝わる時計台です。
明治4年、旧三の丸大手門脇の櫓台に建設された鼓楼です。当時は、1時間ごとに太鼓で時(辰)を告げていました。今では、出石のシンボルの時計台として時を刻んでいます。

城下町として整備された町割が碁盤の目状であることなどから、但馬の小京都と呼ばれています。また、豊岡市出石伝統的建造物群保存地区の名称で国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。

宗鏡寺(沢庵寺)周辺マップ

出石城下町は、出石永楽館、伊藤清永記念館、出石史料館、辰鼓楼、酒蔵、出石明治館、出石家老屋敷、 桂小五郎潜居跡など見所が 盛りだくさんで、出石そばも美味しいので是非、ご賞味ください。


各種交通手段でのアクセス方法

交通・アクセス


お車をご利用の場合

舞鶴若狭道福知山IC から国道9号・426号経由で約40分

JR 豊岡駅から国道426号線経由で約25分

但馬空港から県道50号線と国道426号線経由で約24分

関西国際空港から舞鶴若狭自動車道 経由で約3時間20分


無料駐車場完備!大型バス5 台・乗用車約20台!
〒668-0217 豊岡市出石町東條33


電車・バスをご利用の場合

JR 豊岡駅から出石行き全但バスで約30分「沢庵寺口」下車徒歩約10分

城崎温泉駅行きリムジンバス但馬空港線で約15分、豊岡駅前からバス(出石豊岡線:伊豆・天神橋経由出石行)で約28分「沢庵寺口」下車徒歩約10分

関西国際空港からリムジンバス関西空港線で約1時間5分「三宮バスターミナル」着、徒歩で三宮駅へ。「特急はまかぜ」で約1時間58分「八鹿駅」、全但バスで約23分「松枝」下車徒歩約13分(合計約4時間9分)



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(順不同・敬称略) 

圓覚山宗鏡寺 〒668-0217 兵庫県豊岡市出石町東條33 電話 0796-52-2333

豊岡市役所 〒668-8666 兵庫県豊岡市中央町2番4号 電話:0796-23-1111



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。

ZIPANG-4 TOKIO 2020

2020年東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この機会に、世界の人々にあまり知られていない日本の精神文化と国土の美しさについて再発見へのお手伝いができればと思います。 風土、四季折々の自然、衣食住文化の美、神社仏閣、祭礼、伝統芸能、風習、匠の技の美、世界遺産、日本遺産、国宝等サイトを通じて平和な国、不思議な国、ZIPANG 日本への関心がより深かまるならば、私が密かに望むところです。

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